美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、 一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、 故郷の人々。疑惑の女の関係者たちがそれぞれ証言した 驚くべき内容とは。 ネットや週刊誌報道を中心に、無責任な「噂話」が 広まり、彼女の人物像はますます見えなくなっていく。 果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも――。 ヒットメーカーの湊かなえが描く、 意地悪目線がじわじわ怖い、最新ミステリ長編。




1973年広島県生まれ。07年に「聖職者」で小説推理新人賞を受賞。08年、同作を収録した『告白』でデビュー。09年の本屋大賞1位に輝き、映画化、大ヒット。著書に『少女』『贖罪』『往復書簡』『境遇』など。作品の映像化の割合が非常に高く、12年には吉永小百合主演の「北のカナリアたち」(原案「二十年後の宿題」『往復書簡』所収)が公開される。