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自分を痛いと思いつつ笑えるのはアラフォーならでは
聞き手 『負け犬の遠吠え』(講談社刊)で現代の三十代女性を鋭く分析された酒井さんが、今回テーマに選ばれたのは三十代後半から四十代前半までの「アラウンド40(アラフォー)」と呼ばれる世代の女性達でした。この本をお書きになるきっかけは何でしたか。

酒井順子(以下、酒井) 自分が四十代を迎えて、心身・生活・家族といった様々な面で変化があらわれてきたので、自然に…。

聞き手 ごく自然に出来た、という感じでしょうか。

酒井 そうですね。自分の世代についてのことなので、一生懸命考えなくても、日々の生活の中で書きたいことがたまっていった感じです。

聞き手 世代は関係なく、女であれば、わかる、わかる、あるあると共感させられる箇所がたくさんありました。白河さんは、「おばさん未満」を読んでどう思われましたか。

白河桃子(以下、白河) 楽しく拝見しました。酒井さんはこの手のことを書かせたら本当に名人芸の域に達していて、いたく感動しました。

酒井 とんでもございません。

白河 読みながら「ああ、ここはほんとにそのとおり。痛いな」と思いつつも、抱腹絶倒することがあって。それでも何か、自分を痛いなと思いつつ笑えるような目線というのは、やっぱりこの世代の女性特有のものだなと思いました。

聞き手 酒井さんをお待ちしている間、白河さんと盛り上がっていたんですよ。「おばさん未満」で酒井さんが指摘されていた、加齢とともに女性のひじの部分がくすんだり、シワが寄ったり、たるんだりしてくることについて。白河さんがそれを読んで、先日女性の後ろ姿を見た時に、ひじの具合でその方の年齢を当てられたそうです。

酒井 いくら若い格好をしていても、ひじは、如実にわかりますよね。

白河 先日、ジュリアナ東京の1日限りの復活イベントに取材にいったんです。そのイベントで、酒井さんがお書きになったことに着目し、ひじの後ろ部分の具合でアラフォー世代かどうか見極めたんです。

酒井 わかりました?

白河 わかりました!(笑)。

酒井 よかったです、お役に立てて。

白河 カメラマンにも、目が鋭いって褒められました(笑)。
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酒井順子(さかい じゅんこ)
1966年東京生まれ。高校時代より雑誌にコラムを執筆。
立教大学社会学部観光学科卒業後、広告会社勤務を経て執筆に専念。
2004年『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞。
著書に『都と京』『女子と鉄道』『黒いマナー』『駆け込み、セーフ?』など多数。
京都通でもあり、国内の鉄道事情にも精通。

酒井 本当に、ひじは嘘をつかないですよね。

白河 嘘をつかないですね。以前は「女性の年齢は首に出る」と言われていましたが、最近はみなさん手入れしているから、(年齢は)わからないですよね。ひじです、ひじ。

酒井 最近自分でも、あんまりひじをつかないようにしているんです。ひじをついていると、ここにくすみが(ひじの部分を見る)。

白河 そうそう、くすみも出るし。私、ちょっと一回やせたことがあるんです。そのときに気がつきました。ひじだけはどうにもならないと。やせるとひじの皮にシワが寄ってしまうので、常にぱんぱんに太っているしかないと思うんですよね。

酒井 そうなんですよね。(ひじの上の皮が)垂れてきますよね。

白河 三十代の皆さんはまだわからないと思うんですが、ストッキングをはいた時、(ひざの上を指して)ここに一本しわができたんですよ。「エエッ? このしわは何!」ってびっくりして、慌てて手を中に入れてしわが出ないように肉を均等にして(笑)。酒井さんはひざのシワについても書かかれていましたよね。まさにこの事だと思いました。
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