幸せ嫌い 平安寿子
あらすじ
主要登場人物
著者プロフィール
漫画で書評 冬川智子
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「幸せ嫌い」の世界

あらすじ

結婚欲満々の麻美は、そこそこモテる人生を送ってきた。
しかしエリート社員との婚約破棄、さらにはハリウッドスター似の男による結婚詐欺に遭い、未婚のまま三十路を迎える。
仕事も失い、意気消沈の麻美は、親戚の葬式で母の又従姉妹・漆原克子と出会う。
彼女が経営する結婚相談所「真婚」でのアルバイトの話を持ちかけられた麻美は、オフィスを見に行くことに。
そこで目にしたのは、一癖ありそうなスタッフたちと、出入りのイケメン電器屋・緑川だった。
迷った末、麻美は「真婚」で働き始めるが、やってくる会員は、性格に難を抱えた“結婚不可人種”ばかり。
他人の婚活を間近で見るうちに、麻美の結婚観にも変化が訪れ―。
結婚を考えるすべての人にエールをおくる渾身の長編小説!


主要登場人物

真婚。それは、真実のよき結婚に、真剣にあなたを導く、真心のパートナー。


結婚相談所「真婚」スタッフ
杉浦麻美 主人公。そこそこモテて結婚欲満々だが、なぜか未婚のまま三十路を迎えた。緑川に気がある。「真婚」で働くうちに、結婚についての考え方が徐々に変化していく。 漆原克子 結婚相談所「真婚」の所長。50歳バツイチ。結婚について甘い考えを持つ 結婚不可人種”に対して容赦のないダメ出しをする。 都丸 克子の妹の亭主。ギャンブル依存症で、過去に自己破産も経験している。克子曰く「都丸は口より手癖が悪い」。 東田敏江 縁結びが生きがいの出しゃばりおばさん。冷酷に正論を突きつける克子に対して、甘ったるい言葉で会員をおだてるのが得意。 佐川啓太 ウェブ関係担当の青年。ヴァーチャル世界埋没人種で、現実にまったく興味がない。「真婚」に住みついている。 緑川 町の電器屋の跡取り。28歳。「真婚」によく出入りしている。麻美曰く「サッカーの、日本代表の、すごく頼もしい感じの、あの人」。結婚願望はない。


会員
入江雄高 デブでハゲ、42歳の結婚難民。「真婚」の厳しい指導を受けるうちに、自らのコンプレックスを克服していく。 高畠由紀 35歳。印刷会社のOL。外見は普通だが、プライドが高く「強気」で彩られている。


著者プロフィール

平安寿子(たいら・あすこ)

広島県生まれ。アメリカの女性作家アン・タイラーに触発されて小説を書き始める。
1999年、「素晴らしい一日」でオール讀物新人賞を受賞。
著書に『パートタイム・パートナー』『グッドラックららばい』『くうねるところすむところ』『神様のすること』
『しょうがない人』『こんなわたしで、ごめんなさい』『レッツゴー・ばーさん!』など多数。



漫画で書評 冬川智子
婚活を通して、人生に必要なことをビシバシ教えてくれる一冊 平安寿子『幸せ嫌い』
(「小説すばる」2015年3月号再掲)
冬川智子(ふゆかわ・ともこ) 1979年神奈川県生まれ。漫画家。2011年「マスタード・チョコレート」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。様々な媒体で漫画連載中。


幸せ嫌い 平安寿子 2015年2月26日発売 定価:本体1500円+税 装丁:成見紀子 装画:ねむようこ ご購入はこちら 電子版はこちら

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