内容紹介
14歳と17歳。ニューヨークの郊外に住むいとこ同士の礼那と逸佳は、ある秋の日、二人きりで“アメリカを見る”旅に出た。日本の高校を自主退学した逸佳は“ノー(いやだ)”ばかりの人生で、“見る”ことだけが唯一“イエス”だったから。
ボストン、メインビーチズ、マンチェスター、クリーヴランド……長距離バスやアムトラックを乗り継ぎ、二人の旅は続いてゆく──。
美しい風景と愛すべき人々、そして「あの日の自分」に出逢える、江國香織二年ぶりの長編小説。
- 彼女たちの場合は江國香織
- 2019年5月2日発売
1,800円(本体)+税 - 四六判/480ページ
ISBN:978-4-08-771183-7
推薦コメント
どこまでも、どこまでも遠くへ──逸佳と礼那の旅に同行し、そう願わずにいられなかった。
ふと自分の過去を振り返るとき、こんな思い出があったらどんなにいいだろうと思う。