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女性誌を読まなければ幸せ!?
田中まゆみさん
田中まゆみさん
40歳 バツイチ 長男17歳 化粧品会社経営企画部勤務
習い事は英会話、ボイストレーニングなど。休日はランニング、スポーツクラブでトレーニング。
田中まゆみさん(以下、田中)一気に二時間ぐらいで読んじゃいました! 一言で言うと、「あ、あるある」っていう感じ。読んでいてすごく楽しかったです。酒井さんは、作家さんなので、自分とはすごく遠い人だと思っていたんですけど、歳も近いし、身近な会社の同僚ぐらいのイメージに思ってしまいました。

小林聖子さん(以下、小林)30代前半から主人の仕事についていって、オランダに四年ぐらいおりましたので、これを読んで、多分、そのころの自分のほうがすごく身につまされただろうなっていうのがありました。この本の中で、女性誌を読まないと女性は幸せなんじゃないかっていうのがあって。オランダには女性誌というのはないので、それに慣れてしまうと、結構楽ちんだったんです。37,8歳の頃に日本に戻ってきて、女性誌を読んでると、「何かあたし、田舎者」みたいなところから始まり、女性誌に出てくる読者モデルの方とか、とても生き生きしていて、こうしないと日本では生きていけないんだろうかって。女性誌を読まないと幸せなのにって、思いました(笑)。

望月真紀さん(以下、望月) 私は、「髪」の章を読んで「ツインテールをいつまでしていいか」に感じ入ってしまいました。私の場合、髪が短いのでツインテールにはしないんですけど、ただ、家にいるときは前髪をちょこっととめたりとかするんですね。前髪の際あたりにちょっと白髪が増えてきて、これはいただけないなって自分でも思うんですが、まあ、だれも見てないからいいやって。でも、いつまでこれをしていいのかなとか。何か、自分では昔と変わっていないつもりでずっときているんですけど。
 それと、リュックとスニーカーで一人旅は何歳まで大丈夫か、と書かれてましたよね。私たちの世代はどういった格好をすればいいのかって、最近、ちょっと気にしてます。
周りの人に、「痛かったら言って、言って」って言うんですけど、でも、みんな「いいよ、そのままで」。もう言ってくださいって感じに最近なっちゃってます(笑)。

藤谷美子さん(以下、藤谷) 酒井さんの原稿をちょっとそのへんに置いてたら、夫が知らない間に読んだんです。それで、私のことを「君は痛い」って言われて。ああ、そっか、私ってかなり痛いんだろうなと、いろいろ振り返って思ってたんですね。夫に「服買っていいけど、上品な服にしてね。奥様っぽい服を買ってね」って言われるんですね。私、どういう服がふだん好きかというと、昔はテロンとした黒いパンツにジーンズ地でできたシャツみたいなので、ロッカー崩れみたいな。自分の中では格好いい感じでいたんですけど、夫はそれが嫌いなんですよ。もうちょっと社会的に見て年相応の格好、年相応の言動をしてほしいっていうのはよく言われて。「黒以外を買ってね」って。

花園真理子さん(以下、花園) 原稿に線を引いて読ませていただきました。実は酒井さんの『負け犬の遠吠え』は読んでいないんです。まだあのころはブームの存在は知っていても自分には関係ないと思って読みませんでした。今回『おばさん未満』の原稿を拝見して、私“痛いチーム”に入っている!? って。でも、私は、普段ヨーロッパの女性などとお仕事をしていて年齢をあまり感じるシーンがなく、プライベートでおつきあいいただいている50~60代の女性もほとんどがおしゃれで未来への不安とかあまりなかったのです……。

小林聖子さん
小林聖子さん
41歳 既婚 IT系机上カスタマーサポートおよび実務マネージメント。
習い事は茶道、休日は着物の悉皆業、能楽鑑賞など。
 でも、これを読んで思ったことはまず“人を不快にさせてはいけない”ということ。原稿に“怖さ”の章がありましたが、仕事をしていてやはり年齢や立場的に、初めてお逢いした方や、後輩たちが<私を怖がっている?>という感じを受けることもありましたので納得でした。
 それと、年齢を重ねるとコットンの服が似合わなくなるというのもありましたよね。さすがにあまり安物のコットンを着古して着るのはだらしなく見えてしまうものですが、失敗を繰り返して来たぶん、ある程度自分に合うものを理解したうえでおしゃれを楽しめるのが“平成の40代”なのでは? と思います。

田中 四十代になるとラフな格好じゃだめで、きっちりした格好がにあうということが書かれていましたが、確かに、ちょっとゆるい服を着ると、いきなり二十ぐらい年とったような雰囲気になって着こなせない自分がいて。もっと若いときは、化粧とか髪形とか、何か適当にやるだけでさまになっていたのが、さまにならなくなってきて。ゆるくてもワンピースとか、あと、困ったときはジャケットの力を借りるとかなってきてますね。そうすると、何となく、ぼやけてた輪郭、体から何からすべての輪郭がちょっと三割シャープになるっていうか、「あ、これ、そういうことなんだ」と。困ったときのジャケットスーツ頼みみたいなのが、あ、やっぱりそうなんだなって、酒井さんも感じてるんだなって思いました。

望月真紀さん
望月真紀さん
41歳 未婚 会社員一般事務。
習い事はヨガ、大学院生でもあるため、余暇は勉学にあてる。
 それと、余暇の過ごし方。私たちの世代って自己啓発好きじゃないですか。向上心といえば向上心で、いつでも新しいことにチャレンジして、二十歳ぐらいのときも何とか教室に通ってとか、学生時代もあれをやって、これをやって、スポーツも、何かいろいろなことも全部やって、会社に入ったら入ったで、英会話もやって、あれもこれもやって……。きっと、五十になっても六十になっても、何かにチャレンジしてしまう。私自身、三十代のうちにフルマラソン走りたいと思って、いきなり三十九歳でチャレンジしちゃったりとかね。で、四時間を切りたいと思って、今も走ってるんです。何でこんなにつまんないことに頑張っちゃうんだろうって思ったりするんですが(笑)。
 たまたま、三十になったばっかりの女性と今のような話をしたときに「まゆみさんの世代は、Hanako世代でチャレンジ大好きですよね」とか言われちゃって。「私たち、クールなんで、そういうの冷めて見ちゃうんですよ」っていうふうに、言われてしまったときに「あ、そうなんだ」って。ロストジェネレーションから見た、Hanako世代で、何でもチャレンジして、貪欲というか、欲張ってるように見えるのかなって。
 でも、ちょっと年とってきた自分、案外嫌いじゃなくて。私は早いうちに子供も産んじゃったし、離婚もしちゃったし、みんなより先に全部人生経験してきて「悔しかったらついてきてごらん」って。結構、そういう先取り感あります。四十になっても楽しくやってる、何かそんな感じ。
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