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物欲よりも”自分磨き欲”
花園真理子さん
花園真理子さん
39歳 未婚 アパレルコンサルタント。
習い事はベリーダンス、コサージュ教室、紅茶教室。休日はホームパーティなど。
望月 私は独身で、ずっとお気楽OLで来ちゃって、「いいのかな、このままで」って、ふと四十になる前に思ったんですね。このままではだめかなと思って、大学院を受験したんです。そうしたら思いがけず受かってしまって。今、大学院生なんですけど、結構、同世代がたくさんいたんですよ。この年になって学ぼうなんて、十年前の自分は全然思わなかったと思うんですけど、ある意味、この年になってから学びたいなってすごく思うようになったのが、自分の思ってた十年前の四十歳とはちょっと違うなと。

田中 わかります。物欲はなくなったけど、“自分を磨きたい欲”はあるんですね。二十代のときは、ブランドもののバッグでも何でも、全部、端からそろえたいとか、当時の女性誌に「ヴィトンのバッグをこんなに持ってます」なんてずらーっと並んでるのを見たりすると、「いいな」とか思って、アルバイト代のほとんど費やしたりとか、そんなつまんないエネルギーがあったのが、今は、物欲じゃない。望月さんと同じように 私も大学院へ行って二年前に卒業しました。費用が三百万かかったんですけど、そういうお金を自分に投資するとか。あと、エステというよりは、整体とか何か、体のメンテナンス系のほうが好きなんで、そういうほうに、ある程度かける。
 このままだんだん物欲がなくなって、おじいさん、おばあさんのように、真っ白い気持ちになって死を迎えるのかしら、って思ったりします(笑)。

花園 自分のメンテナンスにもコストがかかるようになりました。ヘアケア、ネイル、まつげ、エステ、マッサージなどなど、ただ普通にいられる状態を作るだけでもコストがかさみます・・・・。自己満足かもしれないけど、やはり気をつけていくことが、周りに対する配慮と同じことだと思います。これが“老い”なのかしら? 自己満足と言えば、この世代の特徴なのかもしれないけど、自分大好きな人が非常に多い気がします。そういう意味でも、自分を大切にするケアは欠かせない。
藤谷美子さん
藤谷美子さん
43歳 既婚 専業主婦。習い事は紅茶インストラクター教室、ゴルフ教室。
休日は猫と遊ぶなど。

森下由里亜さん(以下、森下) おばさん未満っていうことは、おばさんは入らないということですよね。瀬戸際で頑張っているっていうのが、自分がまさに今そうだなと、自分の立ち位置をすごく考えてしまいました。本の冒頭の「はじめに」の中に「ジェットコースターにおいて最も恐ろしいのは、実は落ちていく最中ではありません。一番恐いのは、『これから、落ちていくのかもしれない』という予感が膨らんでいく時間なのです」とありましたよね。私は今、37歳なので、四十になるまでに何かしておかなきゃ、できることは何でもっていう心境です。例えば、ちょっとどこかでナンパでもされた日には、もうこれは冥土の土産だぐらいの感じ(笑)。
 それと、痛くならないようにっていうのは、自分でもものすごく気をつけているんですが、やっぱりミニスカートもはいたり、生足出したりする自分がいて、痛いのとそうでないのとの瀬戸際で、頑張っちゃっている自分っていうのが等身大の自分なのかなという気がしています。

小林 私、実は中学生のときから大学生で通ったので、昔から大人っぽかったんですね。すごく老けてて、おじさん受けばっかりするような、同世代には敬遠されるような、そういうタイプだったのが、三十半ばぐらいで逆転したんです。今度は、そこから変わらなくなっちゃって。逆に、今はちょっと若く見えるらしいんですね。四十過ぎてるって言うと、みんな「えー」みたいな感じがあるんで、何ていうか、若い頃も今もアンバランスなんですね、自分としては。
森下由里亜さん
森下由里亜さん
37歳 既婚 長男4歳 法律事務所勤務。休日は海外ドラマ、韓流ドラマのDVD鑑賞、エステ、ネイルなど。
 さっきも申し上げたように、三十代は海外にいたりして、激動の時期だったので、どちらかというと、そのときのほうが落ちる怖さがあったんです。もうこれで私、終わり、あとはこのまま“主人の奥さん”としてずっといくみたいな感じが。今は、下がったけどもう一回上がったみたいなところが少しあって、そういう意味でいうと、正直な話、年をとることはそんなに悪くないんじゃないかと。
 それと、さきほど、コットンの話をされていましたけど、シルバーが似合わなくなりました。私の職場には若い子が多いので、洋服とかよくあげちゃうんですよ。物を年下の子たちにあげてる自分に年を感じるというか。もらうことよりもあげることで済んじゃう。

望月 確かに、もらわなくなった。

花園 あげて、喜ばれて嬉しいというのはありますね。

田中 タニマチ体質っていうか(笑)。
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