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東京で雑誌編集をしていた瀬野美月は、姉が亡き父親から譲り受けたカフェを手伝うため、京都に移り住んだ。日々を過ごす彼女の心をよぎるのは、東京での仕事と不倫相手の記憶だった。飲食店の紹介記事で使う言葉への違和感、別れを告げた不倫相手から送り続けられるメール……。自らの気持ちと、それを表現する言葉とのギャップが、美月の心にわだかまりとして残っていた。そんな美月の前に、他人とは異なる世界が見えるという男子中学生が現れて……。
みずみずしい感性で静かな感動を呼ぶ、小説すばる新人賞受賞作。
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砂漠の青がとける夜 中村理聖
集英社 文芸単行本
四六判ハードカバー
定価 本体1200円+税
ISBN978-4-08-771597-2
装丁/岡澤理奈
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