『洗面器の音楽』藤谷治
定価:1,600円(本体)+税 10月26日発売
藤谷治って、何者!?
ご存知ですか?藤谷治。もちろん彼は作家なのですが、「どういう作家なの?」と聞かれるのが実は一番困るんです。
まず第一に、○○賞でデビュー、という華々しい出自がない。本人について説明しろと言われたら、下北沢で風変わりな古書店を営みながらレジの奥でガリガリと小説を書いているオジサン、とでも言うべきか。
そして第二に、「○○作家」、つまり「ミステリー作家」だとか「青春小説家」だとか、あるいは「純文学作家かエンターテインメント作家か」というカテゴリー分けすら全く通用しないのです。
それでも彼は、「作家」としか、言いようがない。小説を書いて世の中を変える、という純度120%の情熱で物語を生み出し続けている、その一点においてのみ、彼が「作家」であると証明できるのです。文学賞を受賞せずデビュー、そして4年で10作もの、しかもジャンルを超えて多岐に亘る作品を生み出し、そのどれもが作家・評論家に高い評価を得、読んだ読者の世界を変え続けてきた「作家」・藤谷治の、渾身の最新作。
読書をして、世界が揺らぐ体験をしたことがありますか?自意識にまみれた世の中に「藤谷治」が仕込んだ物語の毒薬が、かつてないほどの衝撃をもたらすことをお約束します。
(編集W)