『はじまらないティータイム』原田ひ香
定価:1,300円(本体)+税 1月5日発売
特別な悩みはないけれど、幸福だとも感じない。
そんなモヤモヤした状況にある現代女性たちにおすすめの一冊です。
作中に登場する4人の女性は離婚、不妊、家族への違和感……など、
それぞれに悩みや問題を抱えています。
彼女たちの主張は一見、わがままだったり、強引だったり、
冷淡すぎたりしますが、読み進めるうちに、
その本心に触れて、思わず共感してしまうでしょう。
雑誌掲載後、著者の原田ひ香さんのもとに寄せられた感想も
さまざまだったそうです。
努力で略奪婚を成功させた里美を「許せない!」と
ぷんすか怒る若い女性もいれば、
「昭和の時代に生まれていたら、まじめに家事をこなす良妻賢母だよ」
という男性もいたとか。
「どこにでもいそうだけれど、少々異常で過剰な人々」を
繊細に軽やかに描いた問題作、ぜひお手にとりください!
(編集N)