『パワー系181』墨谷渉
定価:1,300円(本体)+税 1月5日発売
デカい女……最近は別に珍しくはないですね。
担当編集のワタクシも「デカっ!」と言われる類です。はい。
日本も食生活の変化などで、体も欧米人に近づいてきました。
でもこの小説の登場人物の「リカ」は半端じゃないんです。
181cm、体重88kg、しかも日々ジムでパワーアップを図り、
それはスゴい肉体になっています。
その理由は、スリーパーホールドの極め技で男を失神させたいからなんです。
「リカ」がホームページで公開したサロンには(所謂風俗でもSMでもないんです)
リカの体を測量したい男や、張り手を望む男、衣類を交換したい男、
短躯ゆえに大女を屈服させたい男など、かなり変わった男達が訪れます。
もちろん料金を払います。
非日常の空間で何かマニアックなことが繰り広げられる小説?
と思われるでしょう。たしかにそんな感じではあります。
が、今日の「快楽」に対する感じ方(体感)は様々です。
おそらく今まで読んだことのない、想像を超えた小説に出会うことになるでしょう。
快か不快か、創造か破壊か……読者ひとりひとりに、
おのれのエクスタシーの形を問われることになるかもしれません。
おっ! これ俺じゃん、と思う人もいるかも。
いずれにしても、読後必ず何かが生まれることをお約束します。
パンチの効いた内容と造本をお楽しみ下さい!
愛知県在住、第31回すばる文学賞を受賞した期待の新人。大物です。
(編集F)