『路傍』東山彰良
定価:1,700円(本体)+税 2月26日発売
今年の初め東山彰良氏と小説すばるのI君と一緒に船橋に出かけた。
夕方六時頃、意外に大きな駅に着き東山氏も声を上げた。
改札を抜けて目抜き通りへ向かう。
数日前ここを訪れた装丁家の松田氏と写真家の佐々木氏による
表紙の写真を見せてもらっていて、その風景はすぐに見付ける事が出来た。
写真から想像していたよりも実際の建物はやや小さい。
狭い路地に入ると、酔ったサラリーマンを連れ込むのに
丁度いい空地があるのを見つけて東山氏が喜んでいる。
駅前の繁華街、そのすぐ脇に建つ巨大マンション。
ピアノ教室の隣に風俗店があるも別世界のように見える。
狭い路地を抜けた時、ニッカボッカを履いた男二人とすれ違った。
東山氏が「いかついね」と言い、私も「強そうですね」と言う。
寒い中をしばらく歩き回ったためか翌日風邪をひいてしまった。
I君も体調が悪そうだった。
東山氏は大丈夫だっただろうか。
(編集T)