あの浅田先生が、女性誌、しかも美容雑誌でエッセイを書いている！？
＜天切り松＞シリーズから先生の読者となった私は驚きました。
男気あふれ、豪快でちょっと恐そう……というイメージを勝手に抱いていた不勉強な私、「イマドキの若い女子にお説教をしているのかしら」とドキドキしながら原稿を拝読しました。

ところがどっこい、読むそばから顔がほころび、背筋がしゃっきり伸びたのでした。

江戸前のダンディーな生き様は文句なしに格好よく、
それでいて、見た目重視の世に苦言を呈しつつ、これはオヤジの「ハゲ恨み」でもあると言ってしまったりと茶目ッ気もたっぷり。
「花笑鉄心」＜花の笑みをうかべ、鉄の心（信念）を忘れない＞
という先生の座右の銘を、体現するかのような本になりました。

人は見た目が何割！
運命の相手と最高に幸せな結婚！
アンチエイジング！
絶対やせる○○ダイエット！

こんなことばの氾濫する世の中に、なんとなく息苦しさを感じている全ての人へ。
ちぢこまった背中が、気持ちよーく伸びる1冊です。
（編集Ｎ）