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道誉と正成

  • 紙の本

道誉と正成

「デビュー前から書きたいテーマだった」という著者の思いが詰まった作品です。

『道誉と正成』安部龍太郎

定価:1,700円(本体)+税 8月5日発売

世は空前の戦国武将ブーム。

「上杉謙信と恋に落ちたい」「上司にするなら織田信長!」

――などなど、「武将萌え」する若い女性が急増しています。
江戸や幕末を舞台にした小説も根強い人気があり、日本史に興味を持つ人も増えているようです。

とはいえ、「南北朝」と言われてピンと来る人は、まだ少ないのでは?
かく言う私も、恥ずかしながら「後醍醐天皇と足利尊氏がなにやらゴチャゴチャもめていた時代」程度の認識しかありませんでした。

ところが!
この時代、実はとっても魅力的な人物の宝庫なのです。

忠義を貫き、理想の世を追求する細面の秀才・楠木正成、
容貌も気質も神のごとく美しい大塔宮、
そして、元祖アウトローとも呼ぶべき、豪胆で派手好みの佐々木道誉…。
この本を読むと、こんなに個性豊かな公家や大名が居たのか!と驚きます。

『道誉と正成』は、その中でもこれまで「忠君愛国の士」と崇められてきた正成と、変わり身の早い「アウトロー」とののしられてきた道誉の2人にスポットをあてています。
この2人、対照的なようでいて、実はとっても意外な共通点と厚い友情で結ばれていたのです!

ポイントは「経済」にありました。

農から商へ、国の流れが大きく転換しはじめたのがこの時代。
その流れをいち早く察知したのが道誉と正成なのでした。

選んだ道は違えど、稀代の武勇であった二人。
2人の友情と訣別のドラマを堪能しているうちに、気づけば今の日本の原型が見えてくる――。

構想10年。
著者が満を持してお送りする、懐が深くダイナミックな歴史小説です!
(編集N)


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