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担当編集のテマエミソ新刊案内

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北斗 ある殺人者の回心

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『北斗 ある殺人者の回心』著者:石田衣良

定価:1,800円(本体)+税 10月26日発売

連載3年。石田衣良さんにとって、一番長い連載となった本作は、
総ページ512ページという分量も、石田さん作品の中で、一番厚い本となりました。
『娼年』『逝年』『愛がいない部屋』など、集英社でお書きいただいたものは、
恋愛路線のやや軽く読めるもの(と言っても内容が軽いわけではありませんが)が
ほとんどだった中、「デビュー15周年の結論です」というご本人の言葉通りの
重厚な作品です。
「殺人者を丁寧に書いてみたい」と思い立ち、虐待を受け続けた少年が殺人者と
なっていく心理に肉薄した本作のご執筆中は、連載毎回毎回、相当辛かったと
おっしゃっています。
締め切りギリギリまで引っ張っても、数枚しか原稿をいただけなかったこともしばしば。
担当は焦りますが(苦笑)、原稿を拝見すれば、そのご苦労も納得してしまうのでした。
「殺人者は特別ではない人でもなりうる。あなたが北斗だったかもしれない」
ということを胸に置いて、この本を読んでほしい、とは石田さんからのメッセージ。
決して、軽やかに読める作品ではありません。
読み進めるのが辛いこともあるかもしれません。
けれど、読後に残るものをぜひ味わっていただきたい渾身作です。

(担当K)


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