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担当編集のテマエミソ新刊案内

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にじいろガーデン

  • 紙の本

『にじいろガーデン』著者:小川 糸

定価:1,400円(本体)+税 10月3日発売

『食堂かたつむり』『つるかめ助産院』の著者・小川糸さんによる、あたらしい家族小説が誕生しました。

主人公はタカシマ家の四人。泉と千代子という二人の母親と、それぞれの子ども、草介と宝が一章ごとに物語の語り手となっていきます。

泉と千代子の出会いは、遡ること十六年前。三十代半ばの泉は、別居を続ける夫との行き詰った関係に苦しみながら、小学生の草介と二人暮らしを続けていました。仕事帰りのある日、泉は駅のホームから列車に飛び込もうとしていた女子高生の千代子を見かけます。千代子は自由な生き方を認めない両親との関係に悩み、傷ついていました。

それぞれの心の痛みを分かち合ううち、ふたりは恋に落ちていきます。やがて、お互いをかけがえのない存在だと気づいたふたりは、草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ち。古い小学校の分校を借り、三人での生活を始めます。

数ヵ月後、千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性の子どもを出産。宝と名づけられた長女が加わり、母ふたり、子ふたりのタカシマ家が誕生します。もちろん、新しい暮らしは順風満帆ではありません。けれども、少しずつ時間を重ねながら、いくつもの喜びと悲しみを乗り越えながら、タカシマ家は「家族」になっていきます。

特別なようでいて特別じゃない。何気ないようでいてかけがえがない。そんな家族の物語です。ぜひ、お手にとってください。
(担当I・H)


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