『サラは銀の涙を探しに』著者:橋本長道
定価:1,400円(本体)+税 10月3日発売
第24回小説すばる新人賞を受賞した『サラの柔らかな香車』から2年半、橋本長道さんによる将棋エンタメ長編の、待望の第2弾が刊行されました。
物語は、18歳の女流棋士・北森七海と、その長年のライバルである天才棋士・護池サラとの女流タイトル戦の直前シーンからはじまります。七海は長年の雪辱を胸に対局に臨みますが、当日になってサラは欠場し、そのまま失踪してしまいます。
七海はサラのことが忘れられず、数年にわたって行方を追い続けますが、ある日、ネット上でサラにそっくりの将棋を指すプレイヤー「SARA」を見つけて――。
コンピュータ将棋と人間との対局を織り交ぜつつ、人類の限界を超えて勝負に身を投じる棋士の姿を描く、将棋エンタテイメント長編です。
著者の橋本長道さんは、かつて将棋のプロを目指し、奨励会に所属したこともある実績の持ち主。対局の風景や棋士の身体感覚の描写のリアリティに、思わず引きこまれます。
近い将来にコンピュータの演算能力が上がって、ますます将棋ソフトが強くなると予見されている昨今、果たして人間が将棋を指す意味とは?人は何のために勝負に挑むのか? と大きな問いを投げかける一作です。ぜひ御一読ください。
(担当AT)