『東京零年』著者:赤川次郎
定価:1,900円(本体)+税 8月5日発売
殺されたはずの男が生きていた――。
電車のホームから落ちた生田目健司を救った永沢亜紀。
二人が出会ったとき、運命の歯車が大きく動き始める。
赤川次郎さんの最新作『東京零年』は、総ページ数500超えの社会派サスペンス大作です。「すばる」で約二年半に渡り連載されました。
閉塞感漂う現代に、切実な問題提起を込めて放つ力作です。近未来の日本を舞台に、暴走する権力と、それに抗う二人の若者を描くことで、赤川さんが読者に伝えたかった想いとは――。
<内容紹介>
脳出血で倒れ介護施設に入所している永沢浩介が、TV番組に一瞬だけ映った男を見て発作を起こした。呼び出された娘の亜紀は、たどたどしく喋る父の口から衝撃の一言を聞く。
「ゆあさ」――それは昔殺されたはずの男・湯浅道男のことだった。元検察官の父・重治が湯浅の死に関与していた事を知った健司は、真相を解明すべく亜紀とともに動き出す。
時は遡り数年前、エリート検察官の重治、反権力ジャーナリストの浩介、その補佐を務める湯浅。圧倒的な権力を武器に時代から人を消した男と消された男がいた――。
読了後、様々な事を考えさせられる作品となりました。
ぜひ手に取っていただけますと幸いです。
(担当N.K)