このホラー小説、本当に発売して大丈夫なの……?――三津田信三『怪談のテープ起こし』、2016年7月26日発売!
定価:1,600円(本体)+税 7月26日発売
三津田信三さんの新作『怪談のテープ起こし』が7月26日(火)に発売となりました。
6つのホラー短編を収録した本作。刊行前、書店員さんにゲラを読んでいただいたのですが、「この本、ちゃんと発売されているのだろうか」「この作品、本当に発表して大丈夫?」「この本を読んでから色々起きました……」といった感想を頂きました。
一体どんな話なのかというと……。
怪談六編と、ある編集者の顚末。
「自殺する間際に、家族や友人や世間に向けて、カセットテープにメッセージを吹き込む人が、たまにいる。それを集めて原稿に起こせればと、俺は考えている」。
作家になる前の編集者時代、三津田信三は、ライターの吉柳から面白い企画を提案された。ところが突然、吉柳は失踪し、三津田のもとに三人分のテープ起こし原稿が届く。死ぬ間際の人間の声が聞こえる――<死人のテープ起こし>。
自殺する者は何を語るのか。老人の、夢とも現実ともつかぬ不気味な昔話の真相は。怪女「黄雨女」とは一体――。全六編、戦慄のテープ起こしがいま、始まる。
本書は以下の構成となっております。
序 章
死人のテープ起こし
留守番の夜
幕 間(一)
集まった四人
屍(しかばね)と寝るな
幕 間(二)
黄雨女(きうめ)
すれちがうもの
終 章
「序章」「幕間(一)」「幕間(二)」「終章」では、三津田信三さんと、『怪談のテープ起こし』の連載を担当した女性編集者の時任美南海が登場します。怪談話を収録した取材テープを三津田さんから借りた時任は、三津田さんの執筆のヒントになるからとテープ起こしを始めます。しかし、次第に異変が――。その影響は読み手にも――?
これは実話なのか、創作なのか。読了後はきっと背筋がヒンヤリしているはず。夏にぴったりのホラー小説です。
三津田ワールドを是非お楽しみ下さい!