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桐島、部活やめるってよ

  • 紙の本

『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ

定価:1,200円(本体)+税 2月5日発売

「スクールカースト」という言葉をご存知でしょうか?

学校やクラス内の、「イケてる/普通/イケてない」といった人気ヒエラルキーのことです。
アメリカ発祥の現象とされていますが、最近、日本の中学や高校でも、問題になっています。例えばイケメンや運動のできる子、面白い子は上位カーストだったり、文科系や地味な子は下位になったりして、所属する部活によって分けられたりもするそうです。

本作「桐島、部活やめるってよ」は、田舎の県立高校を舞台に、この様々な「カースト」に位置する17歳の姿を描いた、鮮烈な青春小説です。

カースト最上位に位置しているバレー部キャプテンの桐島くんが、突然退部するという。
そのことが、バレー部・野球部・ブラスバンド部・映画部・ソフトボール部そして帰宅部の生徒にまで、小さいけれど確実な波紋をおこしていきます。

こう紹介すると、「暗そう」「しんどそう」「今どきっぽくてついていけない」と思うかもしれません。

けれど、そんなことは全くありません。

文章の1行1行から、きらきら輝く17歳の感覚や思いが溢れてきて、身もだえするほど「胸キュン」な小説なのです!

決してカースト上位ではないけれど、ひかりを放つ映画部男子。
運動もできて可愛くて「イケてる」はずの女子の、涙のにじむ必死な思い。
彼らが踏み出す一歩は小さいけれど、人生を変えるほどの可能性を持っている――。
決してポジティブなだけではないけれど、カーストも何も乗り越えてしまうような高校生の「底力」を見事に描いた作品。だからこそ、世代の壁をやすやすと越えて胸に迫ります。

読み終えたとき、自分の高校時代をきっと思い出すはずです。
そして、「あの頃」は気がつかなかった周囲の同級生たちの内面に思いを馳せ、新たな発見ができる。そんな素敵な作品です。

ちなみに著者は、20歳の現役大学生
鮮烈な才能が光るデビュー作を、ぜひご一読ください!



特設サイトでは、石田衣良さんとの対談や、登場人物紹介も公開中♪
書店員さんや先輩作家の「胸キュン」コメントも、ぜひチェックしてみてください。

『桐島、部活やめるってよ』特設サイトはこちら

(編集N)


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