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担当編集のテマエミソ新刊案内

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無間道

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『無間道』星野智幸

定価:1,600円(本体)+税 11月5日発売

イジメと自殺が蔓延する現代日本。この異常さを星野智幸さんがSF的世界(集団自殺やリストカットが大流行していたり、セックスが管理されてたり……)にスライドさせ、ダイナミックに表現します。

 この春まで大学で教鞭をとっていた星野さん。学生の自殺に胸を痛め、子供の見本となるべき校長や大臣の自殺に違和感をおぼえ、本作を書かれました。本人の意志と関係なく「自殺」に追い込まれる人々の心理、身体感覚を刺激する死の描写、すべてがリアルでページをめくる手が止められないこと請け合いです。

 今回、カバーを飾るのは彫刻作家、土屋仁応さんの「子犬」。星野さんがひと目惚れした作品です。かわいいけれど、リアルで少し不気味。本作の刺激的な内容の奥底に流れる

「生きろ」という祈りを一身に背負っているかのようです。生まれたての子犬に触れるように、この作品を味わってください。
(編集N)


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