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担当編集のテマエミソ新刊案内

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おれたちの街

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『おれたちの街』逢坂剛

定価:1,600円(本体)+税 6月26日発売

本の街、神保町。
この街とともに半世紀の逢坂剛さん。現在もお仕事場を構えていらっしゃいますが、学生時代、会社員時代から通いつめた神保町、お茶の水界隈に対する愛情もひとしお、裏路地のお店や街の変遷をよーくご存知です。打ち合わせでご一緒するあちこちの喫茶店でも、お店の方と顔なじみでいらっしゃるので、サービスでお菓子がついたり、いい席に案内していただいたり。担当編集者は恩恵をこうむるのでした。

さて、この魅力溢れる街を舞台にした本作は、大好評につきシリーズ4作目となりました。
小学校時代の同級生、斉木斉(さいきひとし)と梢田威(こずえだたけし)が、今は御茶ノ水署生活安全課の上司と部下。やりやすいというか、やりにくい、というか。
自他ともに(?)認める凸凹コンビが、管轄内で起こる難事件・怪事件に遭遇、時にずっこけたり滑ったりしつつも、何とか解決まで漕ぎ着けます。
シリーズ2作目で登場した敏腕女性刑事・五本松小百合(ごほんまつさゆり)のほか、本作では、東大卒のキャリアでイケメンの立花信之介(たちばなしんのすけ)も仲間として加わりました。梢田が指導教官らしからぬことを教えるうちに、最初はおとなしかった立花もだんだん「素」を出してきて・・・。
この超個性的な4人が、かけあい漫才のようにからみつつ、街に巣食う一筋縄ではいかない人物たちに挑みます。4話収録の本作も、街の魅力とスラップスティック小説の醍醐味に溢れています。

それにしても。
警察って、ハードな仕事かと思ったら、このコンビを見ていると、お昼ご飯はいつもおいしいところで食べているし(もちろん神保町の隠れた名店ばかり!)、夜も雰囲気のあるバーで呑んでいたりして、結構愉しそうだなあ、と思うのでした。
あ、もちろん、ときどきさぼっていても、事件解決はビシッと決めるんですけどね。
ナンパなコンビの、ハードな謎解き、どうぞお楽しみください。
(編集K)


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