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担当編集のテマエミソ新刊案内

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最悪の将軍

  • 紙の本

現代日本の精神性にも繋がる文治政治の礎を築いた将軍・徳川綱吉。その波乱の生涯を描いた長編小説、朝井まかて『最悪の将軍』。

定価:1,600円(本体)+税 9月26日発売

「公方様が御不例との遣いが殿中より見えました。皆々様、すでにご参集との由。急ぎ御支度を」
 館林藩主の綱吉は、兄である第四代将軍・徳川家綱の病状悪化の知らせを聞き、江戸城に赴いた。そこには尾張藩主の徳川光友、紀伊藩主の徳川光貞、水戸藩主の徳川光圀をはじめ、幕府重臣たちが控えていた。それまで将軍位は父から子へと継がれてきたが、家綱には後継となるべき子がいなかった。
 次の将軍は誰になるのか。
 さまざまな思惑が渦巻くなか、大老・酒井忠清のたくらみを阻止するかたちで、末座の老中・堀田正俊の機転により、思いがけず綱吉が第五代将軍になることが決定する。それは綱吉自身、まったく意図していないことだった。

 兄から弟への継承に迷う綱吉に、病床の家綱は告げる。強き将軍となって天下を束ね、泰平の世を築けと。
 覚悟を決めた綱吉は、旧来の武断主義的な悪習をあらため、文治政治を推し進めていく。
 だが、その治世には、富士山噴火などの天変地異、越後騒動や赤穂浪士討ち入りなどの難事が次々と起きるのだった……。

 生類憐れみの令で世に知られ、暗君とも名君とも言われる江戸幕府第五代将軍・徳川綱吉。その劇的な生涯を、綱吉と妻・信子の視点で鮮やかに描いた、傑作歴史長編小説。

 目次
  一 将軍の弟
  二 玉の輿
  三 武装解除せよ
  四 萬歳楽
  五 生類を憐れむべし
  六 扶桑の君主
  七 犬公方
  八 我に邪無し

(担当 H. K.)

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