「おれは、ひとりじゃなかった!」 札幌を離れ、仙台に進学した陽介を襲った大地震。波子さん、母、そして、出所した父との対面は―― 生き抜くこと、を深く問いかける感動の青春小説!

どんな時でも真っ向勝負、強烈にエネルギッシュな変わり者「恵子おばさん」に導かれ、札幌の児童養護施設「魴ぼう舎」の中学生たちが厳しい現実と向き合いながらのびやかな成長を遂げるさまを描いた『おれのおばさん』。シリーズ3作目は主人公・陽介が高校進学を機に札幌を離れるところからスタート。仙台市の高校の寮に入った陽介。当初は横領罪で服役中の父親のことを知られないよう控えめにしていたが、政治家の息子・中本、中国からの留学生・周(しゅう)、芸大志望の変り種・菅野と、多彩な顔ぶれの同級生たちと、生徒会の役員選挙や学園祭の準備などを通じていつしか深い絆ができあがっていく。その学園祭の最中に東北地方一帯を襲った大地震。避難所となった学校と寮の手伝いのため仙台に残ることを決めた陽介は、学校が再開された暁には、中止となった学園祭パート2を実施することを決意する。少しずつ学校に人が戻ってきた矢先、父親が出所、高崎の老人介護施設で働いていることを知る。「親父さんに会ってこい」という友人たちの声に押され、夜行バスで向かうが――。
表題作ほか、恵子おばさんの誕生日の一日を描く、書き下ろし短編「あたしのあした」を収録。


おれたちの約束

『おれたちの約束』

佐川光晴・著
小林紀晴・写真
池田進吾・装丁
定価:1,200円(本体)+税
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おれのおばさん

『おれのおばさん』

佐川光晴・著
定価:450円(本体)+税
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おれたちの青空

『おれたちの青空』

佐川光晴・著
定価:1,200円(本体)+税
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著者プロフィール


佐川光晴(さがわ・みつはる)
1965年2月8日生まれ。東京都出身、茅ヶ崎育ち。北海道大学法学部卒業。出版社勤務を経て、大宮の食肉処理場で働く。2000年、「生活の設計」で第32回新潮新人賞を受賞して小説家デビュー。2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。2001年から2007年まで芥川賞候補になること5回。『ジャムの空壜』『家族芝居』『虹を追いかける男』『静かな夜』など著書多数。エッセイとして『牛を屠る』。2010年『おれのおばさん』で代26回坪田譲治文学賞受賞。











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