【特集:小説すばる新人賞フェス!】

今年で36回を迎える「小説すばる新人賞」。
今年度から新たに選考委員に加わった朝井リョウさんはじめ、村山由佳さんや千早茜さんなど、活躍目覚ましい実力派を数多く輩出してきた。
9月に行われた選考会では、新たに逢崎遊さんと神尾水無子さんの受賞が決定。歴代受賞者は500人に!
決定・発表号である11月号では「小説すばる新人賞フェス!」と題し、受賞者おふたりの受賞の言葉に加え、本誌連載中の出身作家、篠田節子さん、佐藤賢一さん、矢野隆さん、増島拓哉さん、上畠菜緒さん、青波杏さんの6名に、新人賞への思いを語ってもらった。

第36回小説すばる新人賞決定発表
●受賞作
「正しき地図の裏側より」(遡上の魚」改題) あいざきゆう
さつもん」 かみ
(水無月神野 改名)
受賞作の抄録および選考委員選評は、小説すばる2023年12月号(11/17発売予定)に掲載いたします。

本誌連載中出身作家が語る「小説すばる新人賞と私」
第3回受賞者 篠田節子
第6回受賞者 佐藤賢一
第21回受賞者 矢野 隆
第31回受賞者 増島拓哉
第32回受賞者 上畠菜緒
第35回受賞者 青波 杏

【第37回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

【新連載】
篠田節子『青の純度』
バブル時代に一世を風靡した青い絵 。好奇心から原画展を訪れた真由子は、画家の数奇な人生へと引き寄せられる。絵画をめぐる新しいミステリの始まり。

【新連載】
増島拓哉『路、爆ぜる』
小すば新人賞作家が令和の路上ストリートを活写する、青春群像劇×ハードボイルドの野心作!
道頓堀のグリ下に集う若者と半グレ集団の遭遇が、未曾有の混沌カオスを引き起こす――。

【新連載】
青波杏『日月潭リーユエタンの朱い花』
台北でシェアメイトのジュリと暮らすサチコ。古道具店で見つけたトランクをきっかけに、二人は……。
第35回小説すばる新人賞受賞後初連載作、遂にスタート!

【第36回柴田錬三郎賞速報】
●受賞作
『ハヤブサ消防団』(集英社刊) 池井戸潤
受賞の言葉および選考委員選評は、小説すばる2023年12月号(11/17発売予定)に掲載いたします。

【対談】
『師匠』刊行記念 太田 光×立川志らく「談志を知らない世代のために」
人気落語家・立川志らくさんが、師匠にして伝説の噺家である七代目・立川談志との日々を綴った自伝エッセイ『師匠』。本誌連載時から話題を呼んだ同作が、まもなく単行本として刊行されます。
そこで、かつての談志が絶大な信頼を寄せ、「俺の未練を置いてく」とまで言わしめた爆笑問題・太田光さんをお迎えして、ふたりが目の当たりにした談志のすごみ、知られざる素顔について語り合っていただきました。
対談は、在りし日の談志が暮らした「練馬の家」にて。いまだ冷めない情熱の余韻とともにお届けします。

【対談】
堀本裕樹×児玉雨子「俳句と作詞は、実は似ている」
俳人の堀本裕樹さんと、作詞家で小説家の児玉雨子さんの初めての顔合わせ。堀本さんは『才人と俳人 俳句交換句ッ記』を、児玉さんは『江戸POP道中文字栗毛』を上梓したばかり。『才人と俳人~』は、芸人で作家の又吉直樹さんや料理研究家の土井善晴さん、俳優の小林聡美さん、作家の川上弘美さんなど28人の才人に、テーマとなる季語を使った俳句とエッセイを書いてもらい、それに堀本さんが触発されてまた俳句とエッセイで返すという、交換日記的な趣向の本。『江戸POP〜』は児玉さんが大好きな近世文芸をポップな視線でフォーカスし、読み解いたニューウェイヴエッセイ集。どちらも近世に生まれた文芸をテーマにした本ということで、今回の対談が実現しました。『才人と俳人~」』の28人には児玉さんも含まれており、『江戸POP~』では松尾芭蕉や俳諧史についてのチャプターも設けられています。俳人と才人の二人が語る、俳句や近世文芸の面白さとは?

【インタビュー】
『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』刊行記念 ファン・ボルム「最初の一歩を踏み出すために」
『ようこそ、 ヒュナム洞書店へ』 の舞台は、 ソウル・ ヒュナム洞の住宅地に30代後半の女性ヨンジュが開いたカフェ併設の書店。
どこか寄る辺ない人たちをつなぐ世界が描かれ、読む人を温かな気持ちにしてくれる作品です。韓国ではすでに25万部のベストセラーになっているそう。キョン在住の著者、 ファン・ボルムさんにオンラインでお話をうかがいました。

連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。