【新春“滋賀在住作家”放談】
今村翔吾×宮島未奈×天沢時生「琵琶湖からエンタメの未来が見えた!」
いま、エンターテインメントの中心は滋賀にある! といっても過言ではない現象が目下進行中です。ここ数年、滋賀在住・出身作家の小説が立て続けにベストセラーとなり、滋賀を舞台にした映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』も週間興行収入1位を記録するなど、エンタメの重要ファクターとしての滋賀が注目を集める機会が増えています。
そこで今回、近江国の石積職人の活躍を描いた『塞王の楯』で直木賞を受賞した今村翔吾さん、大津・膳所ぜぜを舞台にした青春小説『成瀬は天下を取りにいく』が大ヒット中の宮島未奈さん、滋賀アウトローたちの爆裂群像劇『キックス』を本誌連載中の天沢時生さんという、滋賀在住エンタメ作家3人を琵琶湖畔に招聘して、産地直送の滋賀トークを繰り広げていただきました。
小説の舞台としての滋賀の魅力から、滋賀で創作を続ける理由、そしてエンタメ×ローカルの可能性について、琵琶湖を眺めながら大展望します。

【新連載】
松井玲奈『カット・イン/カット・アウト』
3年ぶりとなる、作家・松井玲奈の新作小説。隔月連載がスタート!
ベテラン舞台俳優のマル子は脇役ばかりの人生に複雑な思いを抱えていた……。

【読切短編】
三浦しをん『金の糸』
平穏な高校生活を望むムツミの前に現れた問題児ゴンゾー。
彼らはひょんなことからロックバンドを結成し、音楽の道を進みはじめる。

【読切短編】
佐原ひかり『掌中の光』
芸能一家に生まれた蓮司。
問題行為の多い彼には、少し不思議な知り合いがいて――

【追悼 伊集院 静】
作家の伊集院静さんが、二〇二三年十一月二十四日にお亡くなりになりました。享年七十三。
伊集院さんは一九八一年に短編『皐月』で作家デビュー。
弊誌では、『いねむり先生』(〇九年~一〇年)、『愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない』(一一年~一三年)、『黒い犬』 (一四年~一六年) の三作品をご執筆いただき、世代を超えた幅広い読者に読み継がれています。
また、〇六年から柴田錬三郎賞、一〇年からは直木三十五賞の選考委員を務められ、文芸の振興にご尽力されました。
生前の伊集院さんをしのび、親交のあった池井戸潤さん、伊坂幸太郎さん、桐野夏生さん、本宮ひろ志さんに追悼のお言葉をいただきました。
伊集院さんのご冥福を深くお祈りいたします。

【インタビュー連載「注目の星」】
『星を編む』刊行記念 凪良ゆう「祈りと呪い、愛の向こう」
二〇二三年の本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』の待望の続編『星を編む』が刊行されました。
叙情豊かな筆致で魂を揺さぶる恋愛を描いた『汝、星のごとく』の登場人物たちが、濃密な三編の物語の中で蘇ります。
「小説現代」に掲載された当初から大きな反響を呼んだ本作。
新刊に込めた思いを、凪良ゆうさんに伺いました。

【シリーズ連載】
砂原浩太朗『武家女人記 ゆきばな
この目で雪のかたちが見たい――。
学問への並々ならぬ憧憬を抱く穂波は 、武家の娘として生まれた己の身に歯痒さを覚えていた。

【シリーズ連載】
中 真大『異端かく語りき ファブリケート・ザ・スキャンダル』
捏造記事が発覚し、世間から姿をくらましたジャーナリスト。
彼が語る言葉は、真か偽か 。

【短期集中連載】
青波 杏『日月潭リーユエタンの朱い花』
女学生の日記を巡る旅路は、海を越え、時代を超える――。著者初の長編連載作品、堂々完結!

【第37回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。