
内容紹介
「女優の子供って大変なんですか?想像もできない人生です」
小劇団を主宰する私は、昭和を代表する女優のひとり息子として生まれた。
大女優である実の母との葛藤を胸に、〈母への復讐の物語〉を演出する──。
テレビ、映画で活躍する著者による、10年ぶりの最新長編小説。
「小学校一年、初めての登校日、学校中から「ジョユー」と呼ばれたときに、自分を可愛がってくれているのは母ではなく「ジョユー」という生き物なのだと知った。幼い私にとっては酷く恐ろしいことであった。
その「ジョユー」という生き物と、私は初めて同じステージで対峙する」(本文より)
プロフィール
-
大鶴 義丹 (おおつる・ぎたん)
1968年4月東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科中退。
小説家、俳優、映画監督。学生時代に俳優としてデビュー後、
1990年『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞。
1995年『となりのボブ・マーリィ』で映画監督としての活動も開始する。
主な小説作品に『湾岸馬賊』『ずっと夜だったらいいのにね』
『東京亜熱帯』『その役、あて書き』などがある。
大鶴義丹のインタビュー&対談
『女優』試し読み
新着コンテンツ
-
インタビュー・対談2025年07月08日インタビュー・対談2025年07月08日
桜木柴乃「波風立てずに生きる器用さを、ちょっと残念だなと感じる大人に読んでほしい」
著者五十代の最後を飾る、集大成的な短編集である本作。仕事に対する現在の思いや、短編を書く面白さをうかがいました。
-
お知らせ2025年07月04日お知らせ2025年07月04日
すばる8月号、好評発売中です!
演劇界注目の劇作家・演出家ピンク地底人3号さんによる初の小説を掲載! 遠野遥さんの短期集中連載も最終回を迎えます。
-
インタビュー・対談2025年07月04日インタビュー・対談2025年07月04日
石井遊佳×藤野可織「魂を自由にする虚構の力」
ホラー愛好家を自認する藤野さんは石井さんの新作に詰まった四つの物語をどう味わい、そこに何を見つけたのか。
-
新刊案内2025年07月04日新刊案内2025年07月04日
給水塔から見た虹は
窪美澄
2人の“こども”が少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行。
-
新刊案内2025年07月04日新刊案内2025年07月04日
青の純度
篠田節子
煌びやかな「バブル絵画」の裏に潜んだ底知れぬ闇に迫る、渾身のアート×ミステリー大長編!
-
新刊案内2025年07月04日新刊案内2025年07月04日
情熱
桜木柴乃
直木賞受賞作『ホテルローヤル』、中央公論文芸賞受賞作『家族じまい』に連なる、生き惑う大人たちの物語。