小説すばる10月号、好評発売中です!
2023年09月15日更新
【特集:スポーツを読む】
スポーツの秋到来! 「小説すばる」では、小説誌ならではのラインナップで、さまざまなスポーツの魅力に迫る豪華特集をお届けします。大注目アスリートのインタビューに、スポーツ愛に溢れた作家の対談やエッセイ、競技を通じた人間ドラマが凝縮された読切短編も。この秋は、スポーツをする、観る、そして読む!
スペシャルインタビュー/高橋 藍(バレーボール男子日本代表) 勇気と信念が世界を変える
いま、男子バレーが最高に熱い。6月から7月にかけて開催されたネーションズリーグでは、主要国際大会で4年ぶりとなるメダル獲得を果たし、新たな歴史の扉をこじ開けた。その大躍進を遂げた日本代表チームの主軸を担い、絶大な人気と実力を兼ね備えたエース・髙橋藍。進化を続ける若きアスリートは、どんなエンタメ作品に影響を受けてきたのか。髙橋藍を形作る言葉や物語、そして、バレーボールへの想いを語ってもらった。
対談/「作家とサッカー」特別版 小川 哲×万城目学 作家がサッカーを愛する理由
小説とサッカーと聞いても、すぐには、ぴんと来ない。 交わる要素がない、全く別物の何かに見える。前者は特定の言語で人間や物語を描写する創作物であるのに対し、後者は生身の体とボールで言語を介さずその躍動感や美しさを訴えかけてくるスポーツでありライブエンターテインメントだ。両者は全くの別物でありながら、時に同じ論理の魅力を訴えかけてくる瞬間がある。今回は小川哲さんがサッカーを語る 「作家とサッカー」 の企画の特別版として、『鴨川ホルモー』 『プリンセス・トヨトミ』の著者であり、サッカー好きとしても知られる万城目学さんとの対談が実現。作家だからこそ見えてくるサッカーの一面、そして同じ職業でこそあるが世代も作風も違う二人の、サッカーが繋げた不思議な縁をご堪能あれ。
読切短編/堂場瞬一『第二章』
高校、大学とひたむきに打ち込んできたラグビー。社会人になり、十五年以上プレーしてきたクラブチームで、今田はある心配事を抱えながら、引退試合を迎えていた。
読切短編/南木義隆『ファンタジスタの担うもの』
離れて暮らしていた妹・律と一緒に暮らすようになったハルト。ハルトは彼女がいじめを受け、続けていたサッカーをやめてしまったことを知る……。サッカーを通じ人生を見つめなおす、 全世代に向けた青春小説。
エッセイ/作家が語るスポーツの魅力
あさのあつこ〈野球〉
壁井ユカコ〈バレーボール〉
近藤史恵〈自転車ロードレース〉
鈴村ふみ〈相撲〉
額賀 澪 〈駅伝〉
藤岡陽子〈バスケットボール〉
増田俊也〈柔道〉
森 絵都 〈飛び込み〉
森沢明夫〈カーリング〉
【新連載】
矢野 隆『猪之噛』
東京から福岡の山奥に移住し、猟師として生きる明神マリア。だが、山には大きな異変が起こっていた――。
命の遣り取りを鮮明に描く著者渾身の新連載、遂に解禁!
【3号連続企画:ドラマ「ハヤブサ消防団」放送記念特集 第3弾】
スペシャル対談 中村倫也×川口春奈「最終回は”100倍返し“。 ”自然“と”笑い“に包まれた撮影を語る」
都心からクルマで1時間半ほどで辿り着く、東京都でありながら緑濃い山々に囲まれた、自然豊かな集落の中に建つ一軒の古民家。
ここは池井戸潤さん原作のドラマ『ハヤブサ消防団』で中村倫也さん演じるミステリ作家の主人公・三馬太郎が暮らす桜屋敷のロケ地であり、この日は川口春奈さん演じるヒロイン・立木彩との重要なシーンの撮影が行われていた。
ドラマはいよいよクライマックスを迎えるとあって、時折漏れ聞こえてくるせりふからもシリアスな場面であることが伝わってくる。
山の向こうに陽が落ち、日中の強烈な日差しも和らぎ、吹く風も心地よく感じられる夕暮れどき、中村さんと川口さんとの対談が始まった――。
【読切短編】
佐原ひかり『楽園の魔法使い』
新グループ結成が通達され、ざわつき始めるリトルたち 。様々な情報が飛び交う中、”三苫プロ“も決断を迫られていた。
自分が目指すアイドルとは。そしてメンバーに求めるものとは。
【シリーズ連載】
砂原浩太朗『武家女人記 背中合わせ』
平凡な一家に突如巻き起こった厄介事。愚直な夫を支えるため、武術の心得がある妻は密かに覚悟を決める。果たして夫婦の行方は……。
【第36回小説すばる新人賞】
第一次選考通過作品発表!!
なお第二次・第三次選考通過作品は10月号、最終選考候補作品並びに受賞作は11月号で発表、選評並びに受賞作の抄録は12月号に掲載いたします。
【第37回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。
連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。
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グリフィスの傷
千早茜
からだは傷みを忘れない――「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。