【新連載】
荻原 浩「旅の終わり」
妻に先立たれ、会社も定年退職して、郊外で一人暮らす浦崎憲司 (68歳)。
ふと自分の余命に思いを馳せた彼は、家を売り、旅に出ることに――。
人生終盤戦、黄昏のロードノベルが開幕!

【特集:ヒトがコワイ】
夏の「コワイ」といえば、怪談。
でも、じつは何より恐ろしいのは、わたしたちの生活の延長線上で起こる今を生きる 「ヒト」が為す事象かも。
何気ない日常をぺらりとめくって、人間たちが隠しておきたかったこと、、、、、、、、、、、をこの際たっぷりご覧ください――。

読切短編/奥田英朗「サマージャンボ」
一つとして同じ形がない家族の姿を描く、人気「家」シリーズの待望の新作!
庶民にとっての夢である宝くじの高額当選。
もし当たったら、あなたはどうしますか?

読切短編/木爾チレン「七と八のあいだ」
多感な少女たちの儚さと冷酷さを繊細かつ大胆に描くベストセラー作家の新境地!
海辺の家で小説を綴る女性は、傷を抱えた美貌の青年に惹かれていくが、本当は……。
恐ろしく甘美なラストにとびきりの悪寒を。

読切短編/間宮改衣「交かん会」
田舎の小学校に通う四年生のゆりなは仲良しだったみすずが転校してしまい、本調子ではない日々を送っていた。
そんなとき、女子のリーダー・千佳から久方ぶりに心おどる提案をされて……

座談会/浅倉秋成×新川帆立×似鳥鶏『ヒトコワ大喜利』
ヒトコワ――。
それは幽霊や妖怪、超自然現象ではなく、”生身の人間”がもたらす怖さ。
そして今ここに、出されたお題に対して、大喜利形式でヒトコワな回答を披露するという、奇天烈企画に果敢に挑む猛者たちがいた。
今を時めく個性豊かなミステリ作家三名である。
書評家・若林踏の舵取りのもと、《ヒトコワ王》の称号をかけた熾烈極まる戦いの末に、彼らが行き着いた人間の怖さとは――?

【『13月のカレンダー』刊行記念対談】
宇佐美まこと×松浦秀人(日本被団協代表理事)「被爆80年、物語に託した軌跡と奇跡」
ミステリにホラー、社会派ドラマまで、多彩な作品を生み出してきた宇佐美まことさん。
新刊『13月のカレンダー』では、広島に投下された原爆を巡る「奇跡の物語」を紡ぎました。戦後80年。
遠ざかってゆく戦争の記憶を、いかに繋いでゆくべきか被爆者の松浦秀人さんをゲストに招き、おふたりが暮らす愛媛県松山市でお話を伺いました。

【『給水塔から見た虹は』刊行記念対談】
窪 美澄×藤野千夜「団地を書くふたり」
さまざまなルーツを持つ人々が暮らす団地を舞台に、中学生の少年少女のひと夏を描く窪美澄さんの小説すばる連載『給水塔から見た虹は』が書籍化されました。
刊行記念として、窪さんが愛読してきた作家、藤野千夜さんとの対談が実現しました。
藤野さんといえば、『団地のふたり』や『団地メシ!』といった団地の魅力が詰まった作品の書き手。
団地を書き続けてきたおふたりに、団地に対する思いや互いの作品の印象、執筆の背景などを語っていただきました。

【インタビュー連載「注目の星」】
上田竜也「逆境を越え、新たなるステージへ」
今年三月、惜しまれつつも解散したアイドルグループKAT-TUN。
グループの一員として平成・令和を駆け抜けてきた上田竜也さんが、このたび初めての長編小説を上梓しました。
青春物語でもあると同時に、エンターテインメント業界の煌めきと厳しさを描いたデビュー作。なぜ今、小説を発表したのか。
上田さんにとって物語を描くことはどんな意味を持つのか。じっくりお聞きしました。

【第39回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。