【新連載】
桐野夏生「桃紙」
その桃色の紙切れ一枚から、彼女たちの「イニシエーション」が始まる。
徴兵制度がふたたび導入された日本で生き方を試される女たちをつぶさに活写する超現実近似値ディストピア、開幕――

【新連載】
馳 星周「厩務員物語」
白熱したレース。血統のロマン。
人びとを熱狂させる世界の裏側には、どんなときも馬に寄り添う者がいた。
競馬小説の名手が贈る、愛と情熱に溢れた厩務員たちの物語。

【新連載】
島本理生「I was a believer」
厳しい母に育てられ、都立高校に通う心春。
次第に母を重荷に感じるようになり……。
歌舞伎町と中部地方を舞台に、現代社会への祈りを込めた長編小説、開幕。

【『分裂蜂起』刊行記念対談】
佐々木 譲×須賀しのぶ「物語に託した現代社会への警告」
佐々木譲さんが手掛ける改変歴史警察小説、「抵抗都市」シリーズが完結を迎えるにあたり、佐々木さんと須賀しのぶさんによる初の対談が実現。
しかし実は、お二人のご縁は約三十年前にさかのぼり……。
緻密に構築された作品世界とそこに込められたメッセージ、そしてお二人の出会いについてもお話しいただきました。

【『武家女人記』刊行記念インタビュー】 
砂原浩太朗「武家の女性像を問い直す」
江戸時代、武家に生まれた女性たち。
多くの社会的制約を課せられながらも、彼女たちは己を貫き、強く生きようとした。
最新作『武家女人記』を通して、砂原さんが描こうとした女性の姿とは――。
作品に込めた思いと創作論をたっぷり伺いました。

【作家デビュー10周年記念対談】
宇山佳佑×大橋和也(アイドル/なにわ男子)「道を切り拓き、続けることでみえるもの」
宇山佳佑さんの小説家デビュー10周年を記念し、宇山さんの長編小説『桜のような僕の恋人』が愛読書だという大橋和也さんと、じっくりお話しいただきました。
小説の魅力、脚本と小説の違い、宇山作品を大橋さんが演じるとしたら、そして10周年の節目となる作品『風読みの彼女』について……。

【エッセイ】
篠田節子「『青の純度』ハワイ島取材記ー歩いた 調べた 泳いだー」

【インタビュー連載「注目の星」】
嶋津 輝「普通に生きている人が愛おしい」
二〇二四年に『襷がけの二人』が直木賞候補となり、一躍注目の人となった嶋津輝さん。
最新作『カフェーの帰り道』は、東京・上野の外れにあるカフェーを起点に、大正から昭和にかけての時代を描く連作短編集です。
執筆の経緯と、「作家前夜」のエピソード。嶋津さんの魅力をお届けします!

【第39回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。