すばる7月号、好評発売中です!
2022年06月06日更新
すばる7月号、好評発売中です!
この春、「開運!なんでも鑑定団」で発掘された井上ひさしさんの未発表戯曲「うま――馬に乗ってこの世の外へ――」を一挙掲載! ウクライナの詩人ハルィーナ・クルーク「戦争反対」(訳/沼野充義)、ドナルド・キーンさん生誕百年「友への手紙」、谷崎由依さん、高羽彩さんの新連載と、心揺さぶる作品が大充実です!
【未発表戯曲発見】
井上ひさし「うま――馬に乗ってこの世の外へ――」
戦国の世、母と馬とを連れて羽前の国・小松郷に流れてきた太郎は、ことばの力で困難を退け、権威に挑み、勝ち抜いてゆく……! 1959年に書かれた本作は著者の原点のひとつ。解説は今村忠純、「『うま』発見から公開まで」の経緯は井上ユリ。
【詩】
ハルィーナ・クルーク「戦争反対」
訳は沼野充義。リヴィウ出身、ウクライナを代表する女性詩人が描く戦場となっている祖国の今、凄惨な日常。沼野充義氏の名訳が状況に同情しながら何もしようとしない私たちの心に突き刺さる。
【新連載】
谷崎由依「百日と無限の夜」
妊娠七カ月も半ば、健診を受けに来た「わたし」は、緊急入院を告げられる。切迫早産――妊娠期間中を通してもっとも恐れていたものだった。自由を奪われ、ひたすら子と向き合い続けた百日間の記録と、その体験から芽吹き花開いた創作世界を綴る。
【小説】
西加奈子「あらわ」
両の乳房を切除してから、露(あらわ)の生活は変わった。10代から続けていたグラビアアイドルの職を失った露は、皆が、自分ではなく、その乳房を見ていたのだ、ということに気づく。
【小説】
古谷田奈月「フィールダー」(2)
リンドグランドに初めて足を踏み入れた日、橘は入管前でのデモに参加していた。発作的な絶望に襲われデモを抜け出し、現実から逃亡すべく潜ったSNSの波間に、その広告はあった。かつてずっとそこにいたいと願った、ドラゴンのいる世界――。
【ドナルド・キーン生誕百年】
ドナルド・キーン「友への手紙」
氏が40年に亘って親交を持った原芳男氏(1931-2003)に宛てた130通を超える手紙がこのほど見つかった。一部を掲載し、親友との交流の中に滲むチャーミングな素顔を垣間見る。解説はキーン誠己、ロングエッセイは野崎歓。
【国際交流基金 共同企画】
「会えない時代の往復書簡 津村記久子×ロディ・ドイル編3」
オミクロン株の蔓延で家に籠もり気味の津村氏は、小説を投稿し始めた頃の電話事情を綴る。ロシアによるウクライナ侵攻のニュースを見たドイル氏は、リトアニアのKGB博物館を訪れたことを思い出す。交わされる言葉が、現実に向き合う力を呼び起こす――。
【新連載】
高羽彩「ちょっと待ってください」
プロデュースユニット『タカハ劇団』主宰で脚本家・演出家・役者である注目の著者による、日常の気づきを言語化するコラム。
【追悼 菊地信義】
椎名誠「しあわせな紙とペンのサーカス」
3月28日に逝去した装丁家・菊地信義氏を偲んで――。『岳物語』をはじめ、多くの書籍を共にした椎名誠による追悼。
【すばるクリティーク】
奥憲介「不完全な遊戯――石原慎太郎論」
敗戦10年後に発表され、社会現象ともなった小説『太陽の季節』および初期作品にネガのように映り込むものの正体とは? 今年2月に亡くなった作家の創作と生きた時代を俯瞰する、気鋭の論者による評論。
連載小説、対談、エッセイ、コラム等、豊富な内容で毎月6日発売です。
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