プロフィール
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諸田 玲子 (もろた・れいこ)
静岡市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。1996年「眩惑」でデビュー。2003年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、2007年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、2018年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。「きりきり舞い」や「お鳥見女房」シリーズの他、『尼子姫十勇士』『帰蝶』『梅もどき』など著書多数。
担当編集より
お待たせしました。
諸田玲子さんが贈る「狸穴あいあい坂」シリーズ最新刊の登場です!
元火盗改方与力の祖父と麻布狸穴町で暮らす結寿(ゆず)が、八丁堀同心の妻木道三郎とともに、界隈で巻き起こる事件の謎を解き明かす大人気シリーズは、今作で4冊目。シリーズ読者の方はもちろん、今作からという方も楽しめるストーリー展開となっています。
妻木への初恋を胸の奥にしまい、御先手組の小山田家へ嫁いだ結寿。やがて夫の万之助と心を通わせあい、娘の香苗が誕生。ところが、予期せぬ出来事が婚家を襲って……。
辛い別れを経て狸穴町へ帰った結寿は、懐かしい人々との穏やかな毎日を味わいますが、やがて、かつてのように妻木とともに様々な事件の解決に走り出すことに。
押し込み騒動、花魁殺し、子攫い。罪に苦しむ人々の心を解きほぐすうちに、結寿自身の心にも変化の時が訪れます。
人の世の切なさと愛しさがしっとりと胸に沁みいる時代小説。ぜひご堪能ください。
(担当H・I)
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