【新連載】
佐原ひかり「若草色に帰った」
母・聡子の突然の提案で引っ越すことになった花。
新しい町で待っていたのは、同い年のきょうだいである然だった――。
川沿いにたたずむ若草色の家で暮らす、ふたりの成長物語が始まります!

【特集:冒険の夏】
夏はいつだって冒険の季節。
子どもの頃なら、裏山を探検したり、秘密基地をつくったり、見知らぬ町へ飛び出したり。
未知の世界は大人になった今も無限に広がっている。
色とりどりの冒険を描き出す物語と、初体験に挑む作家たちのエッセイをヒントに、新たな自分に出会おう!

エッセイ/金原ひとみ「アジと締切とこの十年や二十年」
初心者向けの船釣り体験教室で、アジ釣りに初挑戦。
ガイドの先生の指南のもと、大海原へ乗り出して、釣って、捌いて、食べてみた、小さな旅の記録。

エッセイ/櫛木理宇「混迷の世のホラートレンド」
無類のホラー好きで、ホラー作家としても活躍する櫛木さんですが、実は怪談系イベントは体験したことがないという意外すぎる事実が発覚。
これは今こそ挑戦せねば!
話題の体験型イベント&王道の怪談ライブルポ。

エッセイ/澤田瞳子「台湾旅行顛末記」
二〇二四年に開催された「なにげに文士劇」で集った作家たち四人が今度は一路、台湾へ。
思わぬトラブルが続いたという珍道中を澤田瞳子さんが綴る。

読切短編/木爾チレン「しんギュラリティ」
「AIには心がないからね。何でも言える」
同じ華道教室に通う人絵さんに薦められ、アプリをダウンロードした心星きらり
その夜、制限がかかるまで、心星はAIと話し続け……。

読切短編/佐々木愛「東京ひとり日和びより
修学旅行の自由行動の日。
わたしはあの子に会うため、東京でひとりになった――。
注目作家が描く、ある冒険の一日。

読切短編/須賀しのぶ「あの場所へ」
国民学校を卒業して三年。
野球をする子どもたちを目にした勇の胸に、ある思いが入道雲のようにもくもくと湧き上がる。
よし。あの場所へ、行こう――。

読切短編/桃実るは「海からつなぐ情報」
「春休み、グアム、行きませんか?」
地味でダサいクラスメイトからの突然の誘い。
しかも理由は“星座の相性”?
あやしみつつも旅に出たリラを待っていたのは……。

【『ハヤブサ消防団 森へつづく道』刊行記念インタビュー】
池井戸潤「過去と現在の「接点」を探して」
亡き父の故郷である山里・八百万やおろず町で暮らしはじめたミステリ作家・三馬みまろうが地元消防団の一員となって活躍する『ハヤブサ消防団』。
二〇二二年に刊行され、翌二三年に柴田錬三郎賞を受賞。
同年、中村倫也主演でドラマ化され大ヒットした池井戸潤初の“田園ミステリ”に、待望の第二作が誕生しました。
主人公とともに町の真実へ、そして人の思いの奥深くへと切り込んだ執筆の日々、その格闘を振り返ります。

【『汽笛、聞こえる』刊行記念インタビュー】
佐藤雫「「まもる」とは何か」
明治二三年、新潟に生まれた日本最初の保育園、赤沢保育園。
小説すばる連載作である、佐藤さんの最新刊『汽笛、聞こえる』 は、その始まりを支えた人々の営みを、豊かな想像力で描き出した長編です。
歴史恋愛小説から新たな一歩を踏み出した佐藤さんに、本作に込めた思いと、今の社会へ向けた問いについてうかがいました。

【『夜の恩寵』刊行記念対談】
三浦しをん×岩宮恵子(臨床心理士・公認心理師)「日常と非日常のあわいで」
少年の幼心を強烈にとらえた美しき継母に、未来を予知する「夢見」の力をもつ一族――。
さまざまな“カリスマ”に心を奪われる人たちの姿を描き出す、三浦しをんさんの最新作『夜の恩寵』を、臨床心理士・公認心理師の岩宮恵子さんはどう読んだのか。
物語の発端と、母性の呪縛にも連なる本作の魅力について、お二人に語っていただきました。

【『くゆる骨の香り』刊行記念対談】
千早 茜×藤本悌志(香老舗 松栄堂・調合師)「香りを編む、言葉をくゆらす」
今春、金沢21世紀美術館にて開催された「言葉でつなぐ、私と香り展」。
会期後半には、しょうえいどうのお香づくりの中核を担う調合師・藤本悌志さんと千早さんによる、充実のトークセッションが開催。
それぞれの創作の過程や裏話、プロフェッショナルとしてのこだわりまで、同い年のお二人の対話はどんどん広がり……。
聞き手に江南亜美子氏を迎え、大盛況となった同トークイベントを載録します。

【インタビュー連載「注目の星」】
矢野アロウ「不思議な現実の、その先に」
月で見つかった首のない遺体ーー〈ルナ・ボディ〉を巡る、矢野アロウ氏の長編新作『マイボディ・オン・ザ・ムーン』は、ファーストコンタクトSFでありながら、ミステリー、政治劇、そして人間の身体と倫理をめぐる思索をも包含した、圧倒的スケールの作品だ。
二千枚を超える分量を感じさせないリーダビリティの裏側には、どのような発想と執筆過程があったのか。
作品の核心と、その背後にある思考に迫った。

【第40回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。