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2022年02月05日更新

【小説】
椎名誠「逢海人のテーブルショウ」
その街には「電気屋」という名の「居酒屋」があった。長旅を経てこの地にやってきた「私」はある目的をもって店を訪れたのだが、そこで思わぬ人々と出会い…。現実と空想のあわいをすくいとり、あるかもしれない未来を描く読み切り中編。
【翻訳】
「ガブリエル・ガルシア=マルケス、マリオ・バルガス=リョサ「『二つの孤独』から」
巨人ふたりの公開対談が収録された本から、今回はガルシア=マルケスへのインタビュー二本と彼の死後、ガルシア=マルケスについてバルガス=リョサが語ったインタビューを紹介する。訳と解説は柳原孝敦。
【特集:揺らぐ教育の現場】
コロナ禍で従来の授業の中断を迫られた学校現場。教員と学生、学生同士が直接コミュニケーションを取る機会が失われた一方、オンライン授業による新しい可能性も見えてきた。出口が見えない中、前進と後退を繰り返してきた「学び」の現状を記録する。
鼎談/岸政彦+谷崎由依+倉本さおり
論考/荻上チキ
エッセイ/倉数茂、小川敦生
【対談】
岸本佐知子+石田夏穂「ディテールに宿る小説の魅力」
第45回すばる文学賞佳作で、第166回芥川賞候補ともなった「我が友、スミス」。すばる文学賞選考委員でもある岸本氏と作者石田氏が作品について語る。
【対談】
伊藤亜紗+森田真生「「思い通りにならなさ」を生きる」
コロナ禍で植物のもつ生理的な時間に気づいた伊藤亜紗氏。同じく停滞の只中で庭の植物や生き物たちの躍動から思考の発展をみた森田真生氏。身体性を拠り所にした対話は、生態系、あるいは天体へと自由に展開する。
【対談】
長島有里枝+武田砂鉄「フェミニズムを拡張する」
2018年の対談「フェミニズムと『第三者の当事者性』」から3年、再び実現した二人の対話。コロナ禍で新たに見えてきたマチズモの問題、フェミニズムの応用性、そして今あらためて考える、「第三者が語ること」の重要性について。
【国際交流基金 共同企画】
「会えない時代の往復書簡 松田青子+ケリー・リンク編(1)」
テイラー・スウィフトのWelcome To New York を聞いて、ケリー氏と過ごした6年以上前のニューヨークへの旅を思い出し、思わず涙をこぼした松田氏。その後の歳月、コロナ禍の日々について互いが綴る。
【第18回ショパン・コンクール見聞録】
青柳いづみこ「日本人はここまで変わった!」
ピアニストである著者が、日本人2名が入選した新時代の祭典を考察。
連載小説、対談、エッセイ、コラム等、豊富な内容で毎月6日発売です。
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好きだけど、触れあうことはできない。そんな私は異端者なのだろうか。アセクシャルの自身に戸惑い、彷徨い、清爽と一歩を踏み出す――。