すばる2月号、好評発売中です!
2023年01月06日更新
井上荒野さん、岩城けいさん、椎名誠さんの珠玉の小説が勢ぞろい。桜庭一樹さん×末満健一さんの対談、奥泉光さん×いとうせいこうさんの「文芸漫談」からは新たな気づきが得られるかも。
すばるクリティーク賞の歴代受賞者、奥憲介さん、西村紗知さん、鴇田義晴さんの批評も読み逃しなく!
【小説】井上荒野「フリップ猫」
還暦を迎えた夫にサプライズのお祝いをするため、インスタグラムで有名な猫を探しにきた「私」。東京から北へ向かって三時間のその閑散とした土地は、最近、ある事件で世間の注目を集めていた――。
【小説】岩城けい「Ms エムズ(3)」
ジェイクとイモジェンを交えた、アビーとのスキー旅行から帰ってきて以来、真人はアビーとうまく接することができずにいた。ところが人形劇団の練習からの帰り際、アビーのほうから「一杯、飲んで帰らない?」と誘いがあり……。短期集中掲載・最終回。
【小説】椎名誠「巨大歩行機ゴリアテ」
この惑星の放棄された広大な土地を開拓し、理想の国を作る。共通の目的のもと選ばれた5人は人型巨大歩行工作機械、通称ゴリアテに乗り込むことに――。
【シリーズ対談】桜庭一樹×末満健一
桜庭氏が「新時代のクリエイター」として注目する人物と対話する「変化する価値観と物語の強度」の第二回は、『TRUMP』シリーズ、舞台『刀剣乱舞』などで脚本、演出を手掛ける末満健一氏。作品や「解釈の共同体」について語らう。
【文芸漫談】奥泉光×いとうせいこう「夏目漱石『それから』を読む」
過去の文芸漫談において、繰り返し取り上げられてきた夏目漱石。前期三部作のうちの一作にして、これまで扱われなかった『それから』を、近接の原理、そして「悲劇」の構造を鍵に読み解く。
【すばるクリティーク】奥憲介「私のための物語でありながら、私のものではない物語――林芙美子の描いた戦争と『推し、燃ゆ』が語るもの」
80年前、戦争を讃える物語を紡いだ林。2020年代、『推し、燃ゆ』の主人公はアイドルに自分のすべてを注ぐ。二つの物語に共通する熱狂の源とは。
【すばるクリティーク】西村紗知「ポップアンドカルチャートリロジー」
時代が変化した今、「分人主義」は処方箋としての役割を終えた。コロナ禍が続き、人々が「正常解離」の状態に陥った現代において、私達に残された生の技法とは何か。鴻池留衣の作品を主軸に据え、その術を模索する。
【すばるクリティーク】鴇田義晴「蒼空と革命――見沢知廉論」
’59年生れ(2005年没)の作家・見沢知廉は、現実に対する強烈な違和感を抱え続けた。雨宮処凛は彼の苦しみを「生という監獄」と称する。生きづらさに満ちた現代社会において、「異物」として革命を唱えた見沢という存在を再起動する。
【第47回すばる文学賞】
みずみずしく意欲的な力作・秀作をお待ちしています。募集要項は http://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/ をご覧ください!
連載小説、対談、エッセイ、コラム等、豊富な内容で毎月6日発売です。
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インタビュー・対談2025年10月24日大島真寿美「少女漫画編集部という宇宙、ジグザグした形の星をまるごと描きたかった」
少女漫画誌について書こうと決めてから十年、どんな経緯でこの小説が生まれたかについて、じっくりとうかがいました。
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インタビュー・対談2025年10月24日小池真理子「“永遠”を描く心理小説」
運命の不条理に翻弄される三人の男女の心の動きに焦点を当てた、三年ぶりの長編『ウロボロスの環』にこめた思いを伺いました。
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新刊案内2025年10月24日ウロボロスの環
小池真理子
人生を狂わせるほどの秘密ではなかった。――そのはずだった。廻り続ける「生」への不安を克明に描ききった、原稿1100枚に及ぶ傑作大長編。
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新刊案内2025年10月24日うまれたての星
大島真寿美
昭和のあの頃、百万人の少女たちを夢中にさせた漫画雑誌があった!編集部で働く人々の時代の熱を描き出す大河長編!
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新刊案内2025年10月24日夏鶯
赤神諒
史実「神戸事件」をもとに、知られざるラストサムライを描いた幕末時代小説。