すばる3月号、好評発売中です!
2023年02月06日更新
すばる3月号、好評発売中です!
鴻池留衣さん、三角みず紀さんの新作小説は「すこしふしぎ」な読み味が魅力です。
中上健次文学の新たな像が浮かび上がる松浦寿輝さんの講演、
谷川俊太郎さん×高橋睦郎さん、中島京子さん×キム・エランさんの二つの対談からは、
知的刺激を受けること請け合い。
【小説】鴻池留衣「すみれにはおばけが見えた」
〈モデル、女優の岩下すみれさんが亡くなったことがわかった。27歳だった〉。スマホで訃報を目にした小説家の古賀拓哉は、一刻も早く作品を世に出すべく執筆を始める。拓哉とすみれの出会いは、彼が高校一年生の三月のことだった。
【小説】三角みづ紀「きみさがし」
きみは蜂蜜色のカーテンを開ける。旅先で朝焼けを見る行為は、きみにとって大切な行為だ。一日が動き出す様子を目撃し、きみは満足する。それさえかなえば、その日を成し遂げたと言っても良いほど……。気鋭の詩人が挑んだ、時間と旅の物語。
【熊野大学夏期特別セミナー 講演】松浦寿輝「中上健次の「文」」
“中上健次”と“熊野”。分かちがたいと思われているこの二つを切り離し、その「文」だけ孤立させてみるとどうなるのか。没後30年の昨年、熊野大学のセミナーの一環として行われた講演を載録。見たことのない中上文学が浮かび上がる!
【対談】谷川俊太郎×高橋睦郎「詩の生まれるところ」
日本詩歌界のレジェンドの二人。その豊かなインスピレーションの源とは? 二人の詩を深く読み込み中国に広く紹介してきた日本文学研究者/詩人・田原氏が進行役となって、幼年時代のエピソードなど、その作品世界の源泉に迫る。
【論考】田原「言葉から言葉へ」
日本語で書いた『石の記憶』でH氏賞を受賞した田原氏。母国語の中国語でも詩を発表し、日本語から中国語、中国語から日本語への詩の翻訳も多く手がける。なぜ母国語ではなく日本語で言葉を紡ぐのか。自身の創作と「詩」そのものについて思考する。
【K−BOOKフェスティバル公開対談載録】中島京子×キム・エラン「小説家としての過去、今、そしてこれから」
K−BOOKフェスティバルにて開催された、小説家・中島京子氏とキム・エラン氏の公開対談を載録。かねてから親交のある2人が、国外への行き来ができなかったコロナ禍の日々を振り返り、お互いの創作について語り合う。
【第47回すばる文学賞】
みずみずしく意欲的な力作・秀作をお待ちしています。募集要項は http://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/ をご覧ください!
連載小説、対談、エッセイ、コラム等、豊富な内容で毎月6日発売です。
新着コンテンツ
-
インタビュー・対談2025年12月17日
インタビュー・対談2025年12月17日佐々木 譲×須賀しのぶ「物語に託した現代社会への警告」
佐々木譲さんの改変歴史警察小説、「抵抗都市」シリーズが完結を迎えるにあたり、三十年来のご縁がある須賀しのぶさんとの初の対談が実現。
-
インタビュー・対談2025年12月17日
インタビュー・対談2025年12月17日篠田節子『青の純度』ハワイ島取材記-歩いた 調べた 泳いだ-
『青の純度』執筆にあたり、著者がハワイに取材に訪れた際の出来事を綴っていただきました。
-
お知らせ2025年12月17日
お知らせ2025年12月17日小説すばる1月号、好評発売中です!
新年号は桐野夏生さん、馳星周さん、島本理生さんの新連載豪華3本立てスタート! 宇山佳佑さん×大橋和也さんの特別対談も。
-
連載2025年12月17日
連載2025年12月17日【会いたい人に会いに行く】 第15回 宇山佳佑さん(作家)→大橋和也さん(なにわ男子)
小説家デビュー10周年を迎える宇山佳佑さん(作家)と大橋和也さん(なにわ男子)が、来し方とこれからを語り合う
-
連載2025年12月15日
連載2025年12月15日【ネガティブ読書案内】
第49回 鈴木 俊貴さん
泣きっ面に蜂が襲ってきた時
-
新刊案内2025年12月15日
新刊案内2025年12月15日沈黙をあなたに
マリオ・バルガス=リョサ 訳/柳原孝敦
ノーベル賞作家でありラテンアメリカ文学を牽引した巨匠による、喜劇と悲劇、そして音楽と本と祖国への愛に満ちた人間賛歌。