すばる12月号、好評発売中です!
2024年11月06日更新

新作小説は、大谷朝子さんの「マイ・スイート・ホーム」、水原涼さんの「筏までの距離」。
『あのころの僕は』刊行記念、小池水音さんとピースの又吉直樹さんの対談では、
おふたりの小説への真摯な向き合い方が語られます!
【小説】
大谷朝子「マイ・スイート・ホーム」
「わー、素敵なおうち!」一年前に建てたばかりの家に大学時代の友達を招いた一か月後、私は切迫流産のため入院した。息子の世話や仕事や家事で精一杯の日々からつかの間離れた私の胸に浮かんだのは、なぜか小学校の頃のある風景だった……。
【小説】
水原涼「筏までの距離」
取材旅行に向かう新幹線で、隣り合った女性からふいに話しかけられた小説家の男。旅先で再び偶然出くわした二人の、数時間のできごと――(「筏までの距離」)など、三篇のオムニバス。ひとが生きる時間に不思議な痕跡を残す、だれかとの接点を描く。
『あのころの僕は』刊行記念対談
小池水音×又吉直樹「世界と自分のずれを描く」
デビュー以来、又吉氏の言葉を創作の支えとしてきた小池氏にとって念願の対談が実現。幼いころ自分の中に渦巻いていたもの、わからなさに対峙する小説の在り方など……丁寧で豊かな言葉の往還。
【対談】
パク・ジュン×岡野大嗣「短詩系文学で世界の美しさをつかまえる」
八月に大阪韓国文化院で開催されたお二人のトークイベントを載録する。
【すばる海外作家シリーズ】
イサベラ・ハンマード「カナアーンさん」「ガートルード」
小磯洋光訳・解説。作者はロンドン出身のパレスチナ系イギリス人、英語圏で今最も評価されている若手作家の一人でもある。パレスチナに思いを寄せる人々のまなざしと息遣いが胸に迫る今読むべき名短篇。
【新連載】
奥山裕介「トランスプランターズ――〈果樹園〉を継ぐ者たちのデンマーク文学」
18世紀初頭、ヨーロッパ北縁に位置し文化的荒野も同然のデンマークに劇場が置かれた。「デンマーク文学の父」と呼ばれるルズヴィ・ホルベアとその継嗣を通じ、近代化の足跡を追う。
【エッセイ】
小説「月ぬ走いや、馬ぬ走い」が第67回群像新人文学賞の当選作となった豊永浩平が「樫の木」を、小説「遠くから来ました」が同賞の優秀作となった白鳥一が「牛と蛙と私」を寄稿。
【エッセイ】
2024年のノーベル文学賞を受賞した韓国の作家ハン・ガンについて、豊﨑由美が「ハン・ガンを愛するゆえん」を、すんみが「顔──ハン・ガンの作品を読みながら」を寄稿。
連載小説、対談、エッセイ、コラム等、豊富な内容で毎月6日発売です。
新着コンテンツ
-
インタビュー・対談2025年09月17日インタビュー・対談2025年09月17日
森晶麿×宮田愛萌(作家・タレント)「言葉が紡ぐ謎と青春」
作家・タレントとして活躍する宮田愛萌さんとの対談が実現!
-
お知らせ2025年09月17日お知らせ2025年09月17日
小説すばる10月号、好評発売中です!
連載時から大反響の北方謙三さん『森羅記』がついに刊行! 加藤シゲアキさんをゲストに迎えた対談では熱い創作談義が繰り広げられました。
-
連載2025年09月15日連載2025年09月15日
【ネガティブ読書案内】
第46回 沢田アキヒコ
店に閑古鳥が鳴いてる時
-
お知らせ2025年09月05日お知らせ2025年09月05日
すばる10月号、好評発売中です!
今月号の目玉は特集「「笑い」は難しい」。中西智佐乃の三島賞受賞後第一作にも注目です!
-
新刊案内2025年09月05日新刊案内2025年09月05日
森羅記 一 狼煙の塵
北方謙三
北条時宗の誕生から、元寇に立ち向かってゆく姿を過去最大のスケールで描く歴史長編シリーズ、開幕。
-
インタビュー・対談2025年08月26日インタビュー・対談2025年08月26日
最果タヒ「めちゃくちゃ好きなキャラクターに対する私のパッションを書きました」
漫画やアニメ、小説などさまざまな作品のキャラクターたちについて、強い思いを込めて考察した本エッセイ集の、執筆の裏側を伺いました。