
内容紹介
「人を好きになる気持ちが分からないんです」
海松子(みるこ)、大学一年生。
他人に興味を抱いたり、気持ちを推しはかったりするのが苦手。
趣味は凧揚げ。特技はまわりの人に脳内で(ちょっと失礼な)あだ名をつけること。
友達は「まね師」の萌音(もね)、ひとりだけ。
なのに、幼馴染の同い年男子と、男前の社会人から、 気づけばアプローチを受けていて……。
「あんまり群れないから一匹狼系なんだと思ってた」「片井さんておもしろいね」「もし良かったらまた会ってください」「しばらくは彼氏作らないでいて」「順調にやらかしてるね」
――「で、あんたはさ、高校卒業と大学入学の間に、いったい何があったの?」
綿矢りさデビュー20周年!
他人の気持ちを読めない女子の、不器用で愛おしい恋愛未満小説。
プロフィール
-
綿矢 りさ (わたや・りさ)
1984年、京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞しデビュー。04年『蹴りたい背中』で芥川龍之介賞受賞。12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、同年に京都市芸術新人賞、20年『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞受賞。他の著書に『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』『オーラの発表会』『嫌いなら呼ぶなよ』など。
新着コンテンツ
-
連載2025年06月15日連載2025年06月15日
【ネガティブ読書案内】
第43回 伊良刹那さん
「読書する気が起きない時」
-
お知らせ2025年06月06日お知らせ2025年06月06日
すばる7月号、好評発売中です!
浅田次郎さんのエッセイから始まる特集「戦争を書く」は小説、エッセイ、論考12本からなる大ボリューム!
-
新刊案内2025年06月05日新刊案内2025年06月05日
ティータイム
石井遊佳
なぜか笑えて、どこか怖い。奇妙奇天烈な小説を4篇収録した、約5年ぶりとなる待望の新作。
-
新刊案内2025年06月05日新刊案内2025年06月05日
ポピュリズム
堂場瞬一
社会派小説の旗手が提示する、有り得るかもしれない「未来」。
-
インタビュー・対談2025年06月03日インタビュー・対談2025年06月03日
石井遊佳「悲惨な物語を書きながらでも、どこかでボケたい」
自由な発想と巧みな文章世界で読者を魅了した石井遊佳さん。その発想、執筆の背景にあったものは。
-
お知らせ2025年06月02日お知らせ2025年06月02日
小池水音さん『あのころの僕は』が第13回河合隼雄物語賞を受賞!
小池水音さん『あのころの僕は』が第13回河合隼雄物語賞に決定しました!