
プロフィール
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安壇 美緒 (あだん・みお)
1986年北海道生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2017年『天龍院亜希子の日記』で第30回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。著書に、北海道の女子校を舞台に思春期の焦燥と成長を描いた『金木犀とメテオラ』がある。2022年『ラブカは静かに弓を持つ』で第6回未来屋小説大賞、2023年同作で第25回大藪春彦賞、第20回本屋大賞第2位を受賞。
担当編集より
安壇美緒さんの長編小説『金木犀とメテオラ』が刊行されました。
家庭の事情から、北海道の中高一貫の女子校に入学することになった、東京生まれの宮田佳乃(みやたよしの)と、地元生まれの奥沢叶(おくさわかなえ)、ふたりの女の子の視点から描かれる青春群像長編です。装画は、漫画家の志村貴子さんにお描きいただきました。
メインとなる登場人物は、ふたりとも家庭に問題を抱えていて、そのことを学校では明かさず、歯を食いしばって理想の自分を演じています。似たところのあるふたりは、お互いの内面に欺瞞があることをなんとなく察し、決して仲良くはなりません。そんな両者のライバル関係も、この小説の読みどころのひとつです。
著者の安壇美緒さんはまだ新人作家ですが、繊細な心理描写とキャラクター造形で、この作品はすごい!と、目利きの書店員さんに猛烈プッシュいただくなど、じわじわと反響が広がっています。
1章分の試し読みが、コミュニティメディア「She is」に掲載されています。
「金木犀とメテオラ」試し読み
https://sheishere.jp/series/mioadan/
安壇作品の面白さ、未体験の方はぜひお試しください!
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