

内容紹介
人から人へ、モノはめぐる。とっておきの物語をたずさえて。
現代日本を代表する作家たちが、「捨てない」をテーマに、モノの「これまで」と「これから」を豊かに描き上げたショートストーリー集。
物語のプロフェッショナルが織りなす"技"と"筆致"を一気に堪能できる、超豪華アンソロジー!
【目次】
伊坂幸太郎「いい人の手に渡れ!」
三浦しをん「人間の友」
朝井リョウ「吉凶の行方」
藤崎彩織「RPGノート」
吉田修一「0.8」
絲山秋子「一人で二つ」
角田光代「ボタンと使者」
吉本ばなな「珊瑚のリング」
筒井康隆「花魁櫛」
川上未映子「初恋の」
岩井俊二「消しゴム」
綿矢りさ「封印箪笥」
金原ひとみ「バタクランを越えて」
西川美和「ブルース・フォー・ポーギー」
尾崎世界観「バイバイ」
平野啓一郎「天井裏の時計」
江國香織「彼女の武装」
太田光「がらくた」
水野良樹(清志まれ)「誰がために、鈴は鳴る」
恩田陸「内緒」
山田詠美「ジョーンズさんのスカート」
書店員からも熱い支持!
数ページの中に凝縮された各々方の色が濃くて読み応えがありました。
どれかが誰かに必ず刺さる。そんな雰囲気があり単行本を初めて買う人にもぴったりな気がしました。
一番好きだったのは綿矢りささん。最近の綿矢さん、つきぬけ具合が最高です!!
――ジュンク堂書店 秋田店 進藤菜美子さん
おなかの中心から幸せが大きく広がり、体中にいっぱいになったお話たち!
「捨てない」にほっとした。
不安の時代に、あったかいモノガタリが届きました。ありがとうございます!!
この不安の多い時代にうれしいアンソロジーでした。
――TENDO八文字屋 石山泉さん
缶入りのドロップのように、いろいろな味わいを楽しめる「捨てない」にまつわる珠玉のアンソロジー。
川上未映子さんの「初恋の」に出てくる未完成のまま捨てられない初恋の念がこもった長すぎる黒いマフラーが強烈でした。
平野啓一郎さんの「天井裏の時計」は、見つかった時計の驚きの経歴と、持ち主の手に戻ったジーンとしたあたたかさが印象的でとても好きです。
恩田陸さんの「内緒」の兄弟は『スキマワラシ』の二人のスピンオフ!! 読めて嬉しかったです!!
――ジュンク堂書店 名古屋栄店 西田有里さん
豪華な作家さんが勢揃いしているだけあって個性が際立っていました。
伊坂さんらしいなー。岩井さんの作品好きだなー。綿矢さんはドンドン面白くなるなー。
あれ、恩田さんの登場人物どこかで……。『スキマワラシ』だ!
読書は記憶に蓄積されていく。忘れることはあっても捨てられることはない。
――紀伊國屋書店 仙台店 齊藤一弥さん
「モノ」にまつわる、それぞれの物語。胸がドキリとしたり、心がじーんと温かくなったり、
次はどんな物語なのかワクワクしながらページをめくりました!!
たくさんの色彩やかな感情が流れ星のように心に流れました!!
輝く宝石がぎっしりつまった、宝箱のような1冊。最高でした!!
――紀伊國屋書店 福岡本店 宗岡敦子さん
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