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鏡のなかのアジア

鏡のなかのアジア

鏡のなかのアジア

谷崎由依 著
2018年7月5日発売
ISBN:978-4-08-771146-2
定価:本体1600円+税

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翻訳家としても活躍する気鋭の著者が切り開く、新たなる物語の世界。
台湾、チベット、クアラルンプール、京都……。アジアを舞台に、土地の記憶を旅する幻想短編集。芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

編集者のテマエミソ新刊案内

幻想文学&外国文学ファンも必読! 谷崎由依『鏡のなかのアジア』、7月5日発売。

独特の昏さとエロチシズムが漂い、読後、高級な酒を飲んだような酩酊感に包まれる。このダークな酔いが堪らない。──吉村萬壱氏(作家)

言葉の自明性を小説内部で問い直すアクロバティックな試みは、
間違いなく中毒性がある。──江南亜美子氏(書評家)

物語は自在に時空を移動しつづけ、ホラ話めいたさまざまなイメージは
いつしか、圧倒的な美しさを獲得する。──柴田元幸氏(翻訳家)


はるかな歴史を持つ僧院で少年僧が経典の歴史に触れる、「……そしてまた文字を記していると」、
雨降る村でかつて起こった不思議な出来事を描く、「Jiufenの村は九つぶん」、
時空を超え、熱帯雨林にそびえる巨樹であった過去を持つ男の物語「天蓋歩行」など、
全五編の幻想短編集です。

アジアの「土地」をテーマに、文芸誌「すばる」に掲載された作品を収録しました。
著者の発想の起点となったのは、イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』。
まぼろしの土地を舞台に、時空を超えた魔法のような物語が紡がれていきます。
ことばが持つ、果てしない自由に気づかされる一冊です。ぜひご一読ください。

(編集担当AT)

著者プロフィール

谷崎由依たにざき・ゆい
作家・翻訳家。近畿大学文芸学部文学科准教授。1978年福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。2007年「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞を受賞し、デビュー。著書に『舞い落ちる村』、『囚われの島』、訳書に『あたらしい名前』(ノヴァイオレット・ブラワヨ著)、『地下鉄道』(コルソン・ホワイトヘッド著)など多数。

鏡のなかのアジア

鏡のなかのアジア
谷崎由依 著
2018年7月5日発売
ISBN:978-4-08-771146-2
定価:本体1600円+税

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