石田夏穂さん『我が友、スミス』が芥川賞、今村翔吾さん『塞王の楯』が直木賞にノミネートされました。
2021年12月17日更新

本日、第166回芥川賞・直木賞の候補作が発表され、
石田夏穂さんの『我が友、スミス』が芥川賞候補に、
今村翔吾さんの『塞王の楯』が直木賞候補に選出されました。
●石田夏穂『我が友、スミス』

【内容紹介】
「別の生き物になりたい」。
筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、
O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、
本格的な筋トレと食事管理を始める。
しかし、大会で結果を残すためには筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかった――。
鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、
職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、
母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。
モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。
彼女が決勝の舞台で取った行動とは?
単行本は1月19日発売予定です!
●今村翔吾『塞王の楯』

【内容紹介】
どんな攻めをも、はね返す石垣。
どんな守りをも、打ち破る鉄砲。
「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!
越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。
幼き匡介はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎に助けられる。
匡介は源斎を頭目とする穴太衆(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作れば、戦を無くせると考えていた。両親や妹のような人をこれ以上出したくないと願い、石積みの技を磨き続ける。
秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次より琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。
一方、そこを攻めようとしている毛利元康は、国友衆に鉄砲作りを依頼した。「至高の矛」たる鉄砲を作って皆に恐怖を植え付けることこそ、戦の抑止力になると信じる国友衆の次期頭目・彦九郎は、「飛田屋を叩き潰す」と宣言する。
大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける――。
単行本は好評発売中です!
芥川賞&直木賞の選考会は2022年1月19日に行われる予定です。
2作とも、この機会にぜひご注目ください!
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