7月11日、第30回島清恋愛文学賞の選考会が開催され、
上田岳弘さん『最愛の』の受賞が決定しました!

●上田岳弘『最愛の』

【内容紹介】
「約束して。私のことは跡形もなく忘れる、と」

久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。
だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。
望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。
今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始める。

愛する人が誰よりも遠い存在になったとき、あらたに言葉が生まれ、もうひとつの物語が始まる。
芥川賞作家が最高純度で描く、超越的恋愛小説! デビュー10周年記念作品。

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