【読切短編】
安壇美緒「半透明のビッグステッカー」
ただ遠くから見ているだけでよかったはずなのに……。
親友と思っていた千紗の思わぬ行動で、杏の心は揺れ動く。
不器用でまっすぐな気持ちを描く青春小説。

【読切短編】
平石さなぎ「無風帯でパズル」
会社を辞めて一年、俺は短期バイトの現場を次々と変えていた。
眠れない夜の散歩で偶然見つけた『喫茶ドルドラムズ』。
客が思い思いに過ごす店内、再会したおっさんはジグソーパズルをしていた。

【読切短編】
真下みこと「死のにおいのする女」
タクシー運転手の大羽泰は、明け方の池袋で女性の客を拾う。
短い距離の利用かと思われた女性の目的地は神奈川の墓地であった。

【読切短編】
溝渕久美子「猫の来歴 一九五六年 南極」
調理係の一ノ瀬に懐く〈まさお〉は、隊員たちにとって癒やしであり“幸運のお守り”でもあった。
だがある日、厨房の片隅に異変が起こり始める。

【「ナツオト」ショートストーリー】

10分で結婚観が変わる:一穂ミチ「I know.」

10分でスケールが変わる:今村昌弘「ドッペルゲンガー」

10分で世界が変わる:島本理生「可愛いものは怖くないから」

10分で運命が変わる:爪 切男「 緊急停車いたします」

【『タフな狩り』刊行記念インタビュー】
倉田タカシ「エンタメと絶望の交点で」
近未来の日本を舞台に、四人の流れ者が機械の〈獣〉を追う――
本誌掲載作である倉田タカシの最新作『タフな狩り』は、SFと冒険小説のスリルをたたえながら、息苦しい世界の手触りを濃密に描き出す。
コロナ禍をまたぐ五年の執筆期間中、揺らぎながら形を得た物語の背景には何があったのか、お話をうかがいました。

【インタビュー連載「注目の星」】
辻村深月「作家生活22年の到達点」
執筆開始から実に七年、圧倒される原稿一五〇〇枚。
辻村深月さんの新刊『ファイア・ドーム』は、ある地方都市を舞台に、過去と現在の事件が交錯するなか、「噂」に呑み込まれていく人々を描いた物語。
「現代長編ミステリーを書いてほしい」と依頼を受けた時、著者の心境はどのようなものだったのか。
執筆の苦労とそこに込めた思いをお伺いしました。

【第40回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。

連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。