寺地はるな『水を縫う』が第9回河合隼雄物語賞受賞!
2021年06月02日更新

2020年5月の発売から一年、共感と感動の声が集まり続けている寺地はるなさんの小説『水を縫う』。
今年春の有名私立中学や全国の県立高校の入試問題でも数多く取り上げられ、さらに、今年夏の青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)にも選出された今作が、このたび、人のこころを支えるような物語をつくり出した優れた文芸作品に与えられる、第9回河合隼雄物語賞(選考委員は小川洋子さん、後藤正治さん)を受賞しました!

■装丁 宮口 瑚
今を生きる私たちの心に響く物語を発表し続けている寺地はるなさんですが、今作では、世の中で「普通とされていること」「常識とされていること」をもう一度問い直していきます。
「男なのに」刺繍が好きな高校一年生の清澄。
「女なのに」かわいいものが苦手な社会人の水青。
「愛情深い母親」になれなかったコンプレックスを抱えている、ふたりの母であるさつ子。
清澄が一歳の頃に離婚し家を出て、「まっとうな父親」になれなかった全……
そんな彼らひとりひとりが、一歩ずつ前へと踏み出していく姿をぜひ見届けてください。
「男なのに」「女らしく」といった言葉の前に立ち止まったことのあるすべての人に贈る、あたらしい希望の物語です。
新着コンテンツ
-
お知らせ2025年06月17日お知らせ2025年06月17日
小説すばる7月号、好評発売中です!
新連載はいずれも小説すばる新人賞出身の佐藤雫さん、神尾水無子さんの2本立て!
-
お知らせ2025年06月17日お知らせ2025年06月17日
本日開店、「スキマブックス」!!
文芸ステーションに新しい読みもののコーナー「スキマブックス」がオープンしました!
-
スキマブックス2025年06月17日スキマブックス2025年06月17日
今度こそ許すまじ春野菜といんげん豆の冷製スープ事件
結城真一郎
彼氏が浮気をしているのではないかと疑った大学生は、「あるレストラン」に浮気調査を依頼するが――。
-
インタビュー・対談2025年06月17日インタビュー・対談2025年06月17日
堂場瞬一「日本政治の未来をフィクションで問う」
堂場瞬一さんの通算195冊目の作品にして、実験的政治小説第二弾『ポピュリズム』の世界観を語ってもらった。
-
お知らせ2025年06月16日お知らせ2025年06月16日
結城真一郎さんの『難問の多い料理店』オーディオブックが好評配信中です
結城真一郎さんのベストセラー、『難問の多い料理店』がこの度オーディオブック化されました!
-
連載2025年06月15日連載2025年06月15日
【ネガティブ読書案内】
第43回 伊良刹那さん
「読書する気が起きない時」