小説すばる3月号、好評発売中です!
2023年02月17日更新
【シリーズ新連載】
中 真大『異端かく語りき かくて汝は孤独となり』
公園近くの空き地に住まい、板張りのアトリエで作品を生み出す小野寺画伯 。
絵は売れているはずだが、彼はなぜこの生活を続けているのか。
”異端”な生き方を選んだ様々な”表現者”たちへのインタビュー集、開幕。
【祝! 第168回直木賞受賞!】
小川 哲『地図と拳』 受賞の言葉
日露戦争前夜から第二次世界大戦までの半世紀、満洲の名もなき街へと呼び寄せられた人々を、圧巻のスケールで描いた今作。
受賞直後の小川さんから喜びのコメントをいただきました。
【祝! 第25回大藪春彦賞W受賞!】
赤神 諒『はぐれ鴉』 受賞の言葉
安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』 受賞の言葉
【インタビュー】
第35回小説すばる新人賞受賞作『楊花の歌』刊行記念
青波 杏「語られない歴史や人々を丹念に描くこと」
舞台は一九四一年、日本占領下の廈門。
とある暗殺の指令を受けた二人の女性、リリーとヤンファの壮大な人生を描いた『楊花の歌』。
著者の青波杏さんは、女性史研究を長年されてきた研究者でもあります。
作中で描かれる遊廓の場面などは、多くの資料を参考とされたようです。
今回は受賞作について、そして青波さんご自身について、お話をうかがいました。
【対談】
『令和その他のレイワにおける健全な反逆に対する架空六法』刊行記念
新川帆立×逢坂冬馬「フィクションを介し現実を描く試み」
賭け麻雀が合法化された世界や、労働コンプライアンスが過剰にもてはやされた世界、紙幣が忌み嫌われ電子通貨が主流となった世界などなど……。
小説すばる連載作、『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』(通称:架空反逆六法)で新川帆立さんが描くのは、六つの架空法律が制定された、ここではないどこかの「レイワ」。
新川さん初のリーガルSF短篇集がこのたび刊行されました。
今回は、同年デビューであり、二〇二一年『同志少女よ、敵を撃て』で大注目を集めた逢坂冬馬さんとの対談が実現。新進気鋭のお二人が、執筆愛を熱く語ります。
【対談】
映画『少女は卒業しない』公開記念
朝井リョウ×中川 駿監督「長い時間をかけてこの映画にたどりついてくれた幸運を感じて」
デビュー間もない頃の朝井リョウさんが、少女たちの直面する「別れ」を瑞々しく描いた『少女は卒業しない』。本作が、主演・河合優実さん、共演に小野莉奈さん、小宮山莉渚さん、中井友望さんらで映画化され、二月二十三日より公開されます。監督と脚本を手掛けたのは、『カランコエの花』で高く評価された中川駿さん。 原作からの大きな改編を経た映画化について、原作者と監督はどう向き合ったのか。 お二人の対談が実現しました。
【読切中編】
永原 皓『オークショニア 運慶は微笑う』 前編
主戦力不在でピンチの〈麻生オークション〉。
そんな中、新人の椎名が手にしたのは、天才仏師・運慶による未発見の仏像の情報だった。
【読切短編】
方丈貴恵『魑魅ガ池』
物の怪が棲むとの言い伝えが残る「魑魅ガ池」。
十三年前に起きた男児溺死事故の真相とは――。
【第36回小説すばる新人賞】
募集要項はhttp://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/sinjinsyo/をご覧下さい。ご応募をお待ちしております。
連載小説、インタビュー、対談、エッセイ、書評等、豊富な内容で毎月17日発売予定です。
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グリフィスの傷
千早茜
からだは傷みを忘れない――「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。