すばる12月号、好評発売中です!
2021年11月06日更新

【連載】
島田雅彦「時々、慈父になる」 第二回 親バカでない親はいない
「私」の息子「ミロク」はお受験を経て無事に付属幼稚園に入る。一方、三十代の私は能力の限界まで仕事の量産に挑んでいた。旅は人を賢くする。そう考えた私はミロクを世界中へ連れ出す。
【連作小説】
小川洋子「掌に眠る舞台」 いけにえを運ぶ犬
僕が子どものころ【馬車の本屋】と呼ばれる移動式書店がひと月に数度現れた。本を載せた木箱を運ぶのは馬ではなく大きなセントバーナード。僕はその棚にある『渡り鳥の秘密』という本がずっと気になり……。
【小説】
目黒裕佳子「きりんの青い目」
実家に戻るために駅を降りたはずが、ななこは家に帰るより先に動物園ゆきのバスに乗る。途中で乗車してきた幽霊の姉と会話しながらたどり着いたのは奇妙な動物園だった。
【対談】
平野啓一郎+小川公代「「本心」とは何なのか?」
コロナ禍で可視化されてきている格差や差別の問題を先鋭的に扱った平野氏の『本心』を軸に、社会で共有すべき課題と、小説の可能性について読み解く。
【対談】
ブレイディみかこ+武田砂鉄「手強い存在になるために」
東京オリンピック開幕を間近に控えた緊急事態宣言下で、日本の内外から見える問題の根を考える。
【国際交流基金 共同企画】
「会えない時代の往復書簡 小野正嗣+ブライアン・ワシントン編(1)」
コロナ禍で移動が制限される今、作家たちは何を考え、物語をどう紡ぐのか。
【エッセイ】
小沢自然「アブドゥルラザク・グルナを読む」
粟飯原文子「アブドゥルラザク・グルナのノーベル文学賞受賞に寄せて」
【すばる海外作家シリーズ46】
シェリィ・カメイ「鶴の女たち」
日系アメリカ人の著者が「鶴女房」の語りなおしに挑んだ注目の短編。訳と解説は勝山海百合。
連載小説、対談、エッセイ、コラム等、豊富な内容で毎月6日発売です。
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第20回:故郷
誰かに傷つけられたり、誰かを傷つけたり……故郷にまつわる複雑な思いについて。