奥泉光さん『虚史のリズム』が毎日芸術賞を受賞!
2025年01月01日更新
奥泉光さんの『虚史のリズム』が第66回毎日芸術賞を受賞しました!
●奥泉光『虚史のリズム』
【内容紹介】
新しい戦前? 否、死者の声は響き続けてきた――
ある殺人事件を機に巻き起こる、国家機密の「K文書」を巡る謎……。
近現代史の魔法使いが仕掛ける、至高のメガ、もといギガ、もといテラ・ノベル!
1947年東京、石目鋭二はかねてより憧れていた探偵になることにした。進駐軍の物資横流しなど雑多な商売をこなしつつ、新宿にバー「Stone Eye」を開き、店を拠点に私立探偵として活動を始める。石目がレイテ島の収容所で知り合った元陸軍少尉の神島健作は、山形の軍人一家・棟巍家の出身。戦地から戻り地元で療養中、神島の長兄・棟巍正孝夫妻が何者かによって殺害される。正孝の長男・孝秋とその妻・倫子は行方知れず、三男の和春も足取りが掴めない。他の容疑者も浮かぶ中、神島の依頼を受けた石目は、初めての「事件」を追い始める。ほどなく、石目のもとに渋谷の愚連隊の頭から新たな依頼が舞い込む。東京裁判の行方をも動かしうる海軍の機密が記されている「K文書」の正体を探ってほしいと言われるが……。
作中に差し挟まれる、dadadadadadaという奇妙なリズムが意味するものとは?
記憶と記録が錯綜する、超規格外ミステリー。
単行本・電子書籍ともに好評発売中です!
新着コンテンツ
-
インタビュー・対談2025年01月17日インタビュー・対談2025年01月17日
『キミコのよろよろ養生日記』刊行記念インタビュー 北大路公子「大病からの復活を綴る」
乳がん治療ですっかり失われてしまった体力・筋力・気力を取り戻すための養生の日々を北大路さんご自身に振り返ってもらいました。
-
お知らせ2025年01月17日お知らせ2025年01月17日
小説すばる2月号、好評発売中です!
注目は村山由佳さん、高橋弘希さんの新連載! 増島拓哉さん、北大路公子さんの新刊刊行記念企画も必読です!
-
連載2025年01月17日連載2025年01月17日
ナモナキ生活はつづく
第6回:カチューシャ問題
人それぞれの「どうしてもできないこと」。寺地さんの場合はテーマパークの「あれ」の着用が…
-
連載2025年01月16日連載2025年01月16日
ファン・ボルム『毎日読みます』【試し読み版/週刊連載】
ファン・ボルム/牧野美加訳
04:薄い本を読む
-
連載2025年01月15日連載2025年01月15日
【ネガティブ読書案内】
第37回 外山薫さん
「仕事を辞めたくなった時」
-
連載2025年01月10日連載2025年01月10日
ナモナキ生活はつづく
第5回:ハンカチワンダーランド
ハンカチっていいよね、から始まったはずが意外すぎる結論に……