内容紹介
新しい戦前? 否、死者の声は響き続けてきた――
ある殺人事件を機に巻き起こる、国家機密の「K文書」を巡る謎……。
近現代史の魔法使いが仕掛ける、至高のメガ、もといギガ、もといテラ・ノベル!
1947年東京、石目鋭二はかねてより憧れていた探偵になることにした。進駐軍の物資横流しなど雑多な商売をこなしつつ、新宿にバー「Stone Eye」を開き、店を拠点に私立探偵として活動を始める。石目が収容所で知り合った元陸軍少尉の神島健作は、山形の軍人一家・棟巍家の出身。戦地から戻り地元で療養中、神島の長兄・棟巍正孝夫妻が何者かによって殺害される。正孝の長男・孝秋とその妻・倫子は行方知れず、三男の和春も足取りが掴めない。他の容疑者も浮かぶ中、神島の依頼を受けた石目は、初めての「事件」を追い始める。ほどなく、石目のもとに渋谷の愚連隊の頭からの新たな依頼が舞い込む。東京裁判の行方をも動かしうる海軍の機密が記されている「K文書」の正体を探ってほしいと言われるが……。
作中に差し挟まれる、dadadadadadaという奇妙なリズムが意味するものとは?
記憶と記録が錯綜する、超規格外ミステリー。
プロフィール
-
奥泉 光 (おくいずみ・ひかる)
1956年山形県生まれ。86年「地の鳥 天の魚群」でデビュー。93年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反文学賞、94年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器―軍艦「橿原」殺人事件』で野間文芸賞、14年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞、18年『雪の階』で柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞を受賞。『バナールな現象』『「吾輩は猫である」殺人事件』『グランド・ミステリー』『シューマンの指』『死神の棋譜』など著書多数。
新着コンテンツ
-
新刊案内2026年05月11日
新刊案内2026年05月11日雪の如く山の如く
張天翼 訳/濱田麻矢
中国最大の読書サイト「豆瓣」で2022年国内フィクション部門第1位!現代中国の新鋭作家による話題の短編集。
-
お知らせ2026年05月07日
お知らせ2026年05月07日すばる6月号、好評発売中です!
新作小説は井上荒野さんとピンク地底人3号さんの2本立て。対談は作家・歌人・戯作者など多彩な組み合わせ!
-
インタビュー・対談2026年05月07日
インタビュー・対談2026年05月07日小川洋子×河合祥一郎「死者に出会える場所で」
小川さんと河合さん、ともに舞台芸術に魅了され、言葉の世界を探求されているお二人の話は尽きることがありません。
-
インタビュー・対談2026年05月07日
インタビュー・対談2026年05月07日岡野大嗣×津村記久子「人生の「しょうもない」ことを光らせてもいい」
ともに大阪出身で音楽愛好家と共通点の多いお二人に、作中に覗く街並みや思い出についてたっぷり語っていただきました。
-
インタビュー・対談2026年04月24日
インタビュー・対談2026年04月24日千早茜「特別をめぐる愛憎劇――一度やりたかった一族ものを書きました」
前二作の前日譚が描かれる本作について、作品世界について、著者の千早茜さんはどんな思いを抱いているのか。執筆の背景をうかがった。
-
新刊案内2026年04月24日
新刊案内2026年04月24日アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド 東京バンドワゴン
小路幸也
事件、謎、出会い、別れ、新たな命あり。堀田家は、いつもバタバタ。まだまだ続くよ、シリーズ第21弾。


