内容紹介
両親から幽霊のように扱われて育った双子の姉弟、朱里と伊吹。頼るべき存在はお互いしかおらず、恋人同士のように仲がいい二人だったが、大学進学を機に初めて離ればなれに。朱里には優しい恋人もでき幸せそうだったが、20歳の誕生日に地元の山城から飛び降り、自殺してしまう。なぜ姉は自殺しなければならなかったのか。姉の死を探る伊吹だったが、たどり着いた答えは、想像もつかない真実だった――。
プロフィール
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遠田 潤子 (とおだ・じゅんこ)
1966年大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009年「月桃夜」で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2012年『アンチェルの蝶』が第15回大藪春彦賞候補に。2019年『ドライブインまほろば』が第22回大藪春彦賞候補、2020年『銀花の蔵』が第163回直木賞候補となった。他の著書に『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』『冬雷』『蓮の数式』『廃墟の白墨』『雨の中の涙のように』などがある。
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人生を狂わせるほどの秘密ではなかった。――そのはずだった。廻り続ける「生」への不安を克明に描ききった、原稿1100枚に及ぶ傑作大長編。