プロフィール
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谷崎 由依 (たにざき・ゆい)
1978年福井県生まれ。作家、近畿大学文芸学部准教授。2007年「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞、19年『鏡のなかのアジア』で第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞、25年『百日と無限の夜』で第42回織田作之助賞を受賞。小説のほか、英語圏の小説の翻訳を手がけている。著書に『舞い落ちる村』、『囚われの島』、『藁の王』、訳書に、ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』、コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』など。
担当編集より
旧弊な実家を離れ、街に出て「少女歌劇」の脚本係へ。一途に生きる少女の姿を描く長編小説『遠の眠りの』。
12月5日に谷崎由依さんの長編小説『遠の眠りの』が発売されました。
昭和初期、貧しい農家に生まれた少女が、人絹工場での下働きを経て、開業したばかりの百貨店付属の「少女歌劇団」で脚本係を務めることになる…というストーリーで、かつて福井市に実在した百貨店に着想を得て書かれた物語です。
家父長制の強く残る時代に自分の手で運命を切り拓いていく、主人公・絵子の姿が心に残ります。
そして、華やかな百貨店のある暮らしから、時代は徐々に戦争へと傾いていき……。
歴史に裏打ちされた物語のダイナミズムを実感できる作品です。
年末年始のひとときに、ぜひご一読ください。
(編集T)
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